国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和5年11月30日(木)11:25~11:30

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。案件につきましては、12月の8日、9日、10日から開催されますG7茨城水戸内務・安全担当大臣会合の開催についてなどがございました。報告は以上でございます。

問  大臣にお尋ねします。いわゆる「大麻グミ」ですが、健康被害を訴える方が相次いだ問題を受けて新たに規制対象となる。12月2日から対象となって販売・所持等が禁止されるわけです。この問題の大臣の受け止め、警察としての取組についてのお考えをお願いします。

答 (大臣)御指摘のように、いわゆる「大麻グミ」については、危険ドラッグから検出された「HHCH(エイチ・エイチ・シー・エイチ)」について、医薬品医療機器等法の指定薬物に指定をされました。このことを受けまして、12月2日から、所持・使用・流通が禁止されることとなると理解をしております。
 指定薬物は、乱用者の精神等をむしばみますし、社会の安全を脅かすおそれがあると思っております。その乱用を防ぐことが極めて重要なことだと考えているところでございます。
 今回の指定を受け、まずは、この薬物の危険性に関する認識を社会にしっかり浸透させていくことが重要であろうと思いますので、関係機関としっかりと連携を取りまして、広報啓発を一層徹底してまいりたいと考えております。
 その上で、指定薬物の乱用者及び販売店舗を厳正に取り締まるよう、警察を指導してまいりたいとこのように考えております。

問  長官にお伺いします。本日午後に、全国暴力追放運動中央大会が開かれます。最近の暴力団は、いわゆる「匿名・流動型犯罪グループ」と相互に利用し合ったり、引き続き、国民の安全・安心を脅かす存在だと思いますが、長官の暴力団排除に向けた取組のお考えをお聞かせください。

答 (長官)今お話ございましたように、今日の午後、暴力追放運動中央大会が開催をされます。そこで、取り扱われるテーマである暴力団ですが、依然として、各地で対立抗争事件を引き起こしております。住民に対する不安が大きな問題になっていると認識をしております。
 私ども警察では、従来から暴対法等を活用して取締りの徹底を図っておりますし、様々な事業からの暴力団排除を進めているところであります。この中央大会などもその1つのきっかけになると思いますが、地域や職域の方々の暴力団排除活動を積極的に支援していくということが安全・安心な社会を実現する上で重要であると考えます。
 また、お話がございましたように、最近は暴力団だけではなくて、私どもが匿名・流動型犯罪グループと呼びます新たな犯罪グループが跳梁跋扈をしているという状況にございます。先日、私も新宿歌舞伎町を視察いたしましたが、悪質ホストクラブの背後でこうした犯罪グループが不当に利益を得ている疑いがあるとみて捜査を進めているという状況であります。
 警察といたしましては、引き続き、関係機関等と連携をして、暴力団をはじめ様々な犯罪組織の社会からの排除のための取組を進めていきたいと考えております。