国家公安委員会委員長(代理)記者会見要旨

1 日時 令和5年12月7日(木)11:30~11:33

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。松村委員長が欠席のため、私が会見を代理して行います。案件については、「犯罪収益移転危険度調査書」の作成・公表などでございました。以上でございます。

問  長官にお尋ねします。愛知県岡崎警察署の事案ですが、勾留中、男性が亡くなられた事案・事件で、先週1日、関係職員を事件送致するとともに懲戒を含む処分も大量にしたところです。今回の事案で警察の留置システムの課題・問題も明らかになり、警察庁も適正管理に向けた指示を出したところです。今回の事案の受け止め、今回の事案を踏まえての警察庁としての対応についてお考えをお願いします。

答 (長官)愛知県警察において留置管理業務の不徹底により、今ご指摘のような事案が発生をしたということについては、警察庁としても、重く受け止めているところであります。
 その上で、改めて、お亡くなりになった方のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の方へのお悔やみを申し上げたいと思います。
 この事案につきましては、愛知県警察において徹底した調査・捜査を行いました。その結果、留置業務管理者である警察署長から、留置施設において実際に業務に当たる留置担当官に至るまで、留置業務の基本が徹底されていないということが明らかとなりました。その結果に基づいて、関係者について、刑事事件として立件をするとともに、厳正な処分を行ったところであります。
 また、この事案を通じまして、幾つかの課題が明らかとなっております。例えば、戒具の使用方法、戒具使用時や保護室収容時の給食・給水等の措置であるとか、体調が急変した時の対応等がそれにあたります。私ども警察庁では、こうした課題を踏まえた再発防止策をとりまとめて、全国警察に対策の強化を指示したところであります。
 このような事案を二度と発生させてはならないというふうに考えております。今後、全国会議を開催するなどして、再発防止策の徹底を更に図ってまいりたいというふうに考えております。