国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和5年12月18日(月)14:35~14:39

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  先ほど、令和6年度の警察庁の予算に関しまして、財務大臣と折衝してまいりました。国の捜査体制の更なる増強をはじめとしたサイバー空間の脅威への対処に必要な経費、50億円をお願いしたところ、御了承を頂いたところであります。
 国境を越えて実行されるサイバー事案でありますとか、不正プログラムを用いた攻撃手法などの新たな脅威に対し、警察組織の総合力を発揮した効果的な対策を推進する必要がございます。
 こういったものに引き続き、対応していくために警察庁をしっかりと指導してまいりたいと考えております。

問  今の折衝について財務大臣にどういったお話をされて、財務大臣からどういったお話があったのか、それと今回改めて、手応え、成果についてどうお考えかお願いします。

答  財務大臣からは、サイバー空間の脅威への対処の必要性、重要性について御理解をいただき、その上で必要な予算措置について了解すると御発言がありました。
 私の方からは、サイバー空間の脅威については、先般行われましたG7でも議論になりましたし、各国の深刻な状況の御報告を受けた上で、今後も互いにしっかりとG7で結束をし、また、連携をし対応していこうとの御報告、それから今年は、アメリカと共同で中国を背景とするブラックテックへの注意喚起を発出いたしましたし、実際ランサムウェアで攻撃を受けた医療機関のお話であったり、それから、JAXAのお話であったり、いろいろな事例を挙げた上で、今度この脅威にどう対処していくかということで、警察庁といたしましては、サイバー特別捜査隊の捜査、そして、注意喚起、こういったものを更に、テクノロジーの進化と、それから、能力アップのための人員確保、民間との連携、資機材の調達、こういったものが必要であるとお伝えをし、お願いをさせていただいたところであります。いろいろなお話をして、これで足りるのかというぐらいの話にもなりましたし、サイバー空間の脅威というのは今後どういった形で広がっていくかというのは、おそらく来年のG7、1年間の間にいろいろな事例が出てくるかと思います。テクノロジーはさることながら人材の育成、こういったものは強力に図っていかなければなりませんし、一朝一夕でお金だけ付いたから全てうまくいくとは限りません。従いまして、しっかりと計画を立てる中で、年々必要な予算になってくるのではないかと改めて私自身は感じたところであります。それとしっかりと連携をしなければ、警察庁だけでは対応できる事案ではない、今後更に脅威が広がればそういう事案にもなっていくのではないかなという懸念をいたしておりますので、しっかりとした今後の対応・計画というのが必要なのではないかなと、私自身そう思っています。