国家公安委員会委員長記者会見要旨(関連部分のみ)

1 日時  令和6年1月9日(火)11:59~12:15

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3  概要  国家公安委員会委員長として御報告をいたします。警察におきましては、約1,200人の特別派遣部隊が、現地において、捜索・救助、パトロール、避難所の訪問、交通整理等の活動を継続しております。
 防犯関係についてでありますが、パトロールカー等による警戒・警らを強化いたしまして、制服警察官が姿を見せることを通じて被災された方々の不安の解消に今努めているところであります。
 また、女性警察官を中心にいたしまして避難所に訪問し、困り事、心配事を含めて被災者に寄り添ったきめ細かい相談対応や震災に乗じた犯罪等に関する防犯指導を行っております。
 本日は、石川県警察及び他府県警察の特別派遣部隊の約90名、パトカー18台の体制で、これらの活動を実施いたしております。また、今後、更に体制を増強してまいりたいと思っております。
 交通についてでありますが、1月7日から開始した交通規制により、「のと里山海道」を利用して金沢から輪島・珠洲方面に向かう災害対応車両や地元住民の皆様の車両については、交通の円滑化が確保されています。
 これも国民・県民の皆様の御理解の上で成り立っていると、深く感謝を申し上げたいと思います。今日からは平日となり交通量の増加も見込まれますので、更にご迷惑をおかけいたしますが、引き続き、災害復旧と被災者の皆様の支援のため、一般車の利用は控えていただきますように、更に御協力をこの場でお願いしたいと思っております。
 続きまして、交通安全対策の推進についてであります。昨年の交通事故による死者数は、2,678人で、前年比68人、2.6%の増加をいたしました。
 政府をはじめ、関係機関・団体や国民一人一人が交通事故の防止に向けて、積極的に取り組んできたところでありますが、残念ながら8年ぶりに増加に転じたことを重く受け止めております。
 また、こどもが犠牲となる痛ましい交通事故や、飲酒運転等の悪質・危険な運転これらによる交通事故も後を絶ちません。
 このような交通情勢を踏まえまして、本日の閣議において、私から、第11次交通安全基本計画に基づき、各界各層と連携をしながら、こどもや高齢者をはじめとする歩行者の安全の確保、自転車等の交通ルールの遵守の徹底、飲酒運転等の悪質・危険な交通違反の取締り、これらの多角的な取組を、これまで以上に、効果的かつ強力に推進していくことを発言をいたしたところであります。
 安全で快適な交通社会を実現するために、国民の皆様にはより一層交通安全に留意していただくようお願いをいたします。

問   国家公安委員長として質問させていただきます。昨年末に、大川原化工機をめぐる判決がありまして、今、都と国に対しての賠償命令がなされました。警視庁の公安部の捜査が違法とされた形ですが、それに対する受け止めと控訴するかどうかも含めてご対応をお聞かせください。

答  お尋ねの件につきましては、12月27日、東京地方裁判所が判決を言い渡したと報告を受けております。
 今後につきましては、警視庁において、判決内容を精査した上で、適切に対処するものと承知をしているところであります。