国家公安委員会委員長記者会見要旨(関連部分のみ)

1 日時 令和6年1月12日(金)11:54~12:06

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3  概要  今回の地震では、大規模火災により輪島市の朝市通りの約48,000㎡が焼失をいたしました。本日、警察におきましては、逃げ遅れた住民がいないか、200人以上の体制で、消防・自衛隊とともに捜索活動を行っております。引き続き、全力で捜索活動と身元確認等を行ってまいります。
 本日も、1,100人以上の特別派遣部隊が各種活動に従事しており、パトカー等による警戒・警らを更に強化しております。
 また、女性警察官を中心とした避難所における相談対応の活動についても、本日から更に体制を増強しているところでもございます。
 また、犯罪収益移転防止法による本人確認の方法や、本人確認の対象となる取引の特例を設ける、犯罪収益移転防止法施行規則の一部を改正する命令が公布され、昨日から施行されております。
 改正内容につきましては2点ございます。1点目は、被災者の方々が金融機関で口座開設等を行うに当たって、本人確認が困難な場合には、正規の方法での確認が可能となるまで、本人からの氏名、住居等の申告をもって取引を行うことを可能とするものであります。
 次に、2点目でございますが、義援金の送金に際してでありますが、本来10万円を超える現金振込については本人確認が必要となるところでありますが、寄附のための専用口座に対して行われる200万円以下の取引についてはこれを不要とするものでございます。
 続きまして、受験期における痴漢対策について申し上げます。痴漢は被害者の尊厳を踏みにじる、重大な犯罪であり、警察では各種対策を推進しているところであります。
 しかしながら、近年、受験期においてSNS上で受験生をねらった痴漢をあおる悪質な投稿も見受けられるところであります。
 警察では、泣き寝入りや被害の潜在化を防ぐために、特に受験期におきまして、鉄道事業者や学校と連携をした広報・啓発、列車内や駅構内での警戒・取締りの強化、SNS上での痴漢をあおる書き込みへの警告、削除依頼、万が一被害にあってしまった場合、受験生の事情に配慮した柔軟な対応等を強化しているところであります。
  受験生の皆さんが安心して受験会場に向かい、これまで頑張ってきた成果を十分発揮できるよう、しっかりと対策を講じるよう引き続き警察庁を指導してまいりたいと考えております。