国家公安委員会委員長記者会見要旨(関連部分のみ)

1 日時 令和6年4月5日(金)8:35~8:43

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要  本日の閣議におきまして、加藤内閣府特命担当大臣から令和6年春の全国交通安全運動の実施についての御発言がございました。
 これに関連をいたしまして、私からは、警察においては、歩行者の安全な道路の横断方法、自動車運転者の歩行者優先意識、自転車や昨年7月から新たな車両区分として設けられた特定小型原動機付自転車利用者へのヘルメットの着用と交通ルールの遵守について働き掛けを強化していくので御協力をお願いしたいという、こうした旨を発言いたしました。
 交通事故の死者数は、昨年8年ぶりに増加に転じておりまして、本年に入っても前年と同程度の高水準で推移をしております。
 春から夏にかけては、幼児・児童の交通事故が増加傾向にありますので、そのような痛ましい事故を1件でも多く減らせるよう、関係機関と連携をして、街頭における交通安全指導やこどもたちの見守り活動を強化するとともに、広報啓発や交通指導取締りに力を入れてまいりたいと考えております。私からは以上でございます。

問   盗難車の被害についてです。先日参議院議員の三原じゅん子先生が被害を表明されました。一昨年12月には警察庁にも盗難の厳罰化を求める要望が出ていると思います。数は減っていると思うのですけれども、被害がより身近になってきているのではないかと思うのですが、大臣の受け止め、今後の対策等を教えてください。

答  まずは、三原じゅん子参議院議員の盗難については、新聞等で拝見をいたしたところでもあります。また、狙われた車が非常に盗難の件数が多いような車であったと報道されておりますけれども、自動車盗難防止対策につきましては、「自動車盗難等の防止に関する官民合同プロジェクトチーム」において策定をいたしました「自動車盗難等防止行動計画」に基づく各種の取組を、現在、実施をしているところでございます。こういう取組をやっておりますので、減少傾向にはございましたけれども、おっしゃるように身近に感じるような犯罪であると私も思っております。
 これから具体的には、この取組の中で、自動車製造者に対して、警察から自動車盗難の手口の実態の情報を提供するとともに、盗難防止性能の高い自動車の開発について継続的な働き掛け等を行っているところでもございます。
 今後も自動車盗難の発生状況の、まず、分析結果を基にいたしまして、同プロジェクトチームで盗難の防止に向けた検討を引き続き行ってまいりたいと考えておりますし、関係省庁や関係団体と連携を図りながら、自動車盗難防止対策にさらに取り組んでまいりたいと、このように考えております。