国家公安委員会委員長記者会見要旨(関連部分のみ)

1 日時 令和6年4月19日(金)15:34~15:42

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要  

問   自動車の大型免許でAT限定を作るなどのパブコメについて、自動車のAT免許の件です。この改正はATを基本に考えるということで、従来のマニュアルミッションを基本とした原則を変えることに警察庁が踏み出したと考えて良いのでしょうか。
 それともう1点、とても良い改正だと思うのですけれども、残業時間の上限規制の強化等の運転手不足というのは、早くから議論になってきたわけです。ちょっと遅きに失したところがあるのではないかと思うのですが、大臣の受け止めをお願いします。

答  今回の改正では、トラックやバスのAT車の普及が進んでいる状況や、職業ドライバー不足といった近年の状況を踏まえまして、これまで普通免許に限られていたAT免許を大型免許等に導入する制度改正を行うものでございます。
 このAT免許の改正に合わせて、マニュアル免許の試験や教習についても見直すこととしております。具体的には、クラッチ・ギア操作に係る試験や教習項目につきまして、マニュアル普通車を用いることといたしまして、その他の試験・教習については、AT車を用いることを検討しているところでございます。
   もう1点の御質問でございますが、警察といたしましては、今回の改正に当たり、AT限定免許の在り方についての調査研究を実施するとともに、バスやトラック事業者の団体の皆様方、また自動車メーカーとの意見交換等を行ってきたところでございます。これら所要の検討を経て、今回この時期に制度改正を行うものとしたものでございます。
 免許制度の在り方については、交通に関する技術の動向や各方面での御意見等を踏まえ、引き続き、適切に対応するよう警察を指導してまいりたいと考えております。

問   そんなに遅くはなかったということですか。

答  決して遅いとは思っておりません。まずやはり現場、今申し上げたように各団体の御意見、警察庁だけの考えではなく、社会情勢や、やはり関係団体の皆様方の御意見、こういったものをしっかりとお聞きした上で検討を進めてきたわけでございますから、適切であったと思っております。