国家公安委員会委員長記者会見要旨(関連部分のみ)
1 日時 令和6年5月31日(金)9:05~9:11
2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B
3 概要
問 本日から意見募集が始まるいわゆる「中央線のない生活道路」の30km/h規制についてお尋ねいたします。
この規制は、一般道路に60km/hと30km/hの2つの最高速度を設定するというものでよいでしょうか。30km/h規制をすることによって、都市部の一般道では、より一層歩行者に配慮した速度抑制の運転を促すものでしょうか。
それと、農道や林道でも適用されることになると思うのですが、こうした道路でも抑制した運転をすべきという強いメッセージと受け取ってよろしいのでしょうか。御所見をお願いいたします。
答 御指摘の制度改正につきましては、道幅が狭いなど、センターラインや中央分離帯等が設けられておりません生活道路の自動車の法定速度を、2年後を目途に30km/hにする案として、本日から意見募集を行うこととしているところでございます。
これは、本来生活道路において歩行者が被害者となる交通事故を防止するためには、自動車の速度抑制を行うことが重要であるとの認識を踏まえたものでございます。
これにより、交通実態に合わせた、より安全な道路交通環境を確保することが可能となり、国民の皆様の御意見を踏まえまして今回の見直しを行うとともに、これまで取り組んできた「ゾーン30」といった各種生活道路の安全対策についても国土交通省などと連携して進めるよう警察を指導してまいりたいと思っております。
昨日も記者会見でこのお話をいたしましたが、私も国家公安委員会の中で、御指摘のような農道、いわゆる市町村道について、施行は2年後でございますので、各県警にしっかりと御地元の自治体の皆様の御意見も伺うようにと、実態に合わせた対応をするようにという指導をしたところでございます。
問 実態に合わせたというと、全国一律で最高速度30km/hにするわけではないということでしょうか。
答 基本はそうでございますが、例えば、私の地元で言えば、45市町村にお尋ねをした際に、それでは困るというような実情もあるやもしれません。現実私も地元で農道を走ります。本来農作業用の道路ではございますが、多くの一般車も通行をしていると思っております。そういったところについて自治体の皆様方からいろんな御意見を伺うことは重要であると考えておりますので、実態に即したとは、地元の御要望、御意見、こういったものをよく踏まえた上で、必要であればそこは30km/hではなく、速度について検討をするというような対応になるかと考えます。
問 都市部では一律でということですか。
答 それを今、パブコメを求めて本日から行っているところでございます。