国家公安委員会委員長(代理)記者会見要旨

1 日時 令和6年7月18日(木)11:35~11:39

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。松村委員長が欠席のため、私が代理いたします。案件については、「パリ2024オリンピック・パラリンピック競技大会に出場する警察職員について」等がございました。以上です。

問  長官にお尋ねします。米国でトランプ前大統領が狙撃されて負傷する事件が起きました。この事件を踏まえて、警察庁は都道府県警に警護措置の更なる徹底という指示をしたところですが、日本では、2年前の安倍元首相の銃撃事件等を踏まえた警護の取組を進めているところです。今回の事件の受け止め、それを踏まえた警察庁としての対応についてのお考えをお願いします。

答 (長官)今お話がございましたとおり、日本時間では14日になりますが、アメリカ・ペンシルヴァニア州で選挙の演説を行っていたトランプ前大統領が銃撃されて、前大統領御自身が負傷されたことに加えて、聴衆の方1名がお亡くなりになり、また2名が重傷を負うという大変痛ましい事件が発生いたしました。
 選挙運動に伴う警護については、通常の警護に比べて格段に危険度が増すという現実を改めて突きつけられた、そういう思いがいたしております。
 我が国におきましては、今お話がございましたとおり、一昨年以降、安倍元総理銃撃事件、岸田総理に対する爆発物使用襲撃事件の教訓を踏まえて、警護を抜本的に強化するための取組を進めているところであります。今回の事件では、会場外の高所から銃撃をされたということであります。
 我が国におきましても、これに触発されて同種の犯行が起きないとも限らないと考えまして、ただちに各都道府県警察に対して、高所等聴衆エリア外を含めた街頭演説場所周辺の警戒等を徹底すること、主催者等に対して、事前打合せの段階から、適切な場所の選定等について粘り強く働き掛けを継続することなどについて、改めて指示をしたところであります。
 警護対象者御本人はもちろんでありますが、聴衆の方々の安全確保のためにも、警護対象者による演説等の実施に際しましては、屋内会場を優先的に選定するように、引き続き、主催者等に対する働き掛けを進めてまいります。また、警護にはわずかな隙も許されないという緊張感を持って対応してまいりたいと考えております。