国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 令和6年7月26日(金)10:36~10:43

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用B会議室

3 概要   本日の閣議におきまして、令和6年警察白書を配布いたしました。
 本年の白書では、「匿名・流動型犯罪グループに対する警察の取組」と題した特集を組みまして、多様な犯罪を敢行して資金を獲得している同グループの特徴や動向を概観するとともに、同グループの実態解明、取締りのための警察の取組を紹介しております。
 あわせて、令和6年能登半島地震への警察の対応等についても記載をしております。
 社会情勢が変化する中、治安への影響を見極め、適時的確に対処するための取組を引き続き推進してまいります。

問 大雨の人的被害について、先ほど安否不明3名と伺いましたが、山形県内で山形県警の警察官2名を含む3人の方の安否が分かっていません。捜索状況等把握されている情報を教えていただけますでしょうか。

答 先ほど申し上げたのは、本日7時時点でございましたので、7時時点では山形県では2名の方と把握をいたしております。現在、随時情報取得中でございます。

問 本日施行されました標識標示令についてお伺いいたします。横断歩道の白線の設置間隔を広げるという内容について、パブリックコメントでは、視覚障害者の方から横断歩道を認識しづらくなるなどと心配の声が寄せられたと承知しています。こうした声を踏まえて、今後どのように対応を行うのか、大臣のお考えをお聞かせください。

答 まず今回のパブリックコメントでは、白線の設置間隔を拡大すると、視覚障害者が横断歩道を認識しにくくなるのではないかといった趣旨の御意見が多く寄せられました。これは御指摘のとおりでございます。これを踏まえまして、警察庁において、改めて、視覚障害者の関係者の皆様のところに出向きまして御意見を伺ったところでございます。
 この結果、白線の設置間隔を拡大した横断歩道につきましては、まず音響信号機とエスコートゾーンが設置されている場所に設置するなど、視覚障害者の方々の安全な横断に十分配慮した形で慎重に設置を進める方針であり、その旨警察庁から各都道府県警察に対して指示するものと報告を受けております。
 本改正の本来のねらいというのは、タイヤの通過位置を避けて白線を配置することによりまして、横断歩道をかすれにくくしようとするものでありますが、御指摘の視覚障害者の方々を含め、全ての方々にとって安全な道路交通環境を確保すべく、適切に横断歩道を設置するよう警察を指導してまいりたいと考えております。