国家公安委員会委員長記者会見要旨(関連部分のみ)

1 日時 令和6年8月2日(金)10:37~10:44

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要  

問   国家公安委員長にお尋ねします。7月23日に閣議決定のあった、生活道路の法定速度を30km/hに引き下げることについて、速度抑制の重要についてお尋ねします。特に都市部では幹線道路では60km/h、生活道路では30km/hという明確な規制を作った狙い、制度後の警察対応について教えてください。特に朝夕ラッシュ時において、規制に従わない走行が地域住民の安全を脅かすことになっているので、その辺の御所見をお願いいたします。

答  前回も御質問いただきましたが、都市部への対応という点であろうと思いますが、まず御質問がございましたように、この制度を作ったのは、自動車と歩行者の交通事故を防止するためには生活道路における自動車の速度抑制を行うことが効果的であると考えたからでございます。
 こうした観点から、センターライン等が設けられていない道路については、御指摘の都市部に限らず、広く法定速度を30km/hに引き下げることとしたところであります。これにより、交通実態に合わせた、より安全な道路交通環境を確保することが可能になると考えております。
 本改正につきましては、2年後の施行でございますので、国民の皆様に対する広報啓発に取り組むとともに、地域の皆様方の御意見を伺いながら、適切な速度規制を併せて行うことが重要と認識をいたしております。
 また、生活道路の安全対策としては、これまでも取り組んでまいりました「ゾーン30」、こういった速度抑制のための取組を国土交通省等と連携をいたしまして、引き続き進めるとともに、悪質性・危険性・迷惑性の高い違反に重点を置いた指導取締りを行うよう、警察を指導してまいりたいと考えております。
 また、以前御質問いただいた時には、地方の方は逆に規制をしてもらっては困るなどの声が寄せられておりました。これについては、私の方からそれぞれの県警に対して、施行までの間に広報啓発、そして御意見を伺った上で、適切な規制を行うようにということを指導しているところでございます。