国家公安委員会委員長記者会見要旨
1 日時 令和6年9月5日(木)11:30~11:33
2 場所 警察庁第4会議室
3 概要 本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。本日は、案件といたしましては、「国際詐欺会議の開催について」などがございました。以上でございます。
問 大臣にお尋ねします。ただ今ございました国際詐欺会議が来週東京で開かれるということです。昨年12月、G7水戸会合で、大臣が議長を務められた会合で組織的詐欺に関する宣言がまとまりました。3月にはイギリスで国際詐欺サミットが開かれ、そうした流れの中で今回の会議になるわけですが、こうした分野における国際連携・協力の在り方についてのお考えも含めまして、今回の会議の意義、大臣のお考えをお願いします。
答 (大臣)御指摘のとおり、昨年のG7、ここで我が国から問題提起をしたところでもございますし、おっしゃるとおり、その流れを汲んでの我が国主導の実務者会議ということであります。
国境を越える組織的犯罪につきましては、昨年12月、私が議長を務めさせていただいたG7におきまして、議論を行い、成果文書として、まず、「国境を越える組織的詐欺との闘いにおける協力強化に関するG7宣言」を採択させていただいたところであります。
また、本年3月には、英国のイニシアティブにより、国際詐欺サミットが開催されたところであります。我が国からは、私が出席できませんでしたので、次長に出席をいただいたところでもあります。このように、国境を越える組織的詐欺と闘う国際的な機運が高まっておりますし、この度、我が国がリーダーシップを発揮いたしまして、実務者級の国際詐欺会議を開催するものとなったところであります。
我が国で極めて深刻な被害が発生をしております特殊詐欺やSNS型投資・ロマンス詐欺においても、国境を越えて敢行されている実態があるところでありますので、外国捜査機関との連携は非常に重要であると考えておりますし、今回のこのような会議を通じまして、各国との協力関係を強化しながら、引き続き捜査と抑止の両面から対策を強力に推進するよう警察を指導してまいりたいと考えております。