国家公安委員会委員長(代理)記者会見要旨
1 日時 令和6年9月26日(木)11:34~11:39
2 場所 警察庁第4会議室
3 概要 本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。松村委員長が欠席のため、私が代理いたします。案件については、「令和6年9月20日からの大雨」に伴う警察活動についてなどがございました。以上です。
問 長官にお伺いします。先週末、能登半島で豪雨災害がありました。能登半島では正月に地震もあり、復興に向けて取り組んでいる最中だったかと思いますが、警察の今後の取組についてお聞かせください。
答 (長官)まず、今回の豪雨災害でお亡くなりになられた方々にお悔やみを申し上げますとともに、年始の地震に続いて被災をされた地域の皆様に心よりお見舞いを申し上げたいと思います。
今回の豪雨災害でありますが、警察庁では警備局長を長とする災害警備本部、石川県警察におきましては警察本部長を長とする災害警備本部をそれぞれ設置をいたした上で、広域緊急援助隊をはじめとする特別派遣部隊をこれまで延べ約1,500人、広域警察航空隊延べ23機を石川県警に特別派遣をいたしております。
消防、自衛隊等の関係機関と連携をした上で、これまでに多数の方々を救出救助しております。引き続き、行方不明者・安否不明者の救出救助・捜索に尽力をいたします。また、孤立集落への物資搬送支援、防犯カメラ1,000台を引き続き運用するなどの、避難所等の防犯活動等にも全力で取り組んでまいることといたしております。
今後とも、人命第一の対応に万全を期すとともに、年始の地震、そして、今回の豪雨災害による被害からの復旧・復興が着実に進展をしていくように、被災地の治安の確保に最大限尽力をしてまいる所存でございます。
問 長官にお尋ねします。パトカーの赤色灯ですが、聴覚障害者の方に配慮した新しいタイプのものを導入されるということで発表されました。今回の対応の狙い、今後の配備予定も含めまして、お考えをお願いします。
答 (長官)このたび、今お話がございましたが、聴覚障害者団体からの要望を踏まえまして、パトカー等が緊急走行をしているのか、あるいは、そうでないのかということを、サイレンが聞こえなくても一見して区別できるように、新たなタイプの赤色灯を導入したところであります。
この新しいタイプの赤色灯では、蛍の光のように明るさを緩やかに変化させながら発光することもできるという機能を有しているものであります。眩しく回転させているように発光する緊急走行の場合と使い分けができるタイプであります。
この新たなタイプの赤色灯を搭載した警察用車両につきましては、今年度中に約500台を各都道府県警察に配備をして、運用を開始していくこととしております。来年度以降も順次、整備を進めることを考えております。
警察では、障害のある方々の安全・安心を確保するために、これまでも音響により信号表示の状況を知らせる音響信号機や、110番通報を音声ではなく、文字や画像で行えるタイプのアプリシステム等を導入してきております。引き続き、障害者基本法に規定する「共生社会の実現」に寄与してまいりたいと考えております。