国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和6年10月3日(木)11:41~11:45

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。案件については、「天皇皇后両陛下の佐賀県行幸啓に伴う警衛について」などがございました。以上でございます。

問  大臣にお聞きします。金属盗に関する検討会が、今週月曜日に始まったところです。太陽光発電施設におけるケーブル盗等の金属盗、それから、盗品流通事犯の被害が深刻で、治安上の課題の一つとなっているところですが、この問題に対する大臣の受け止め、それから、警察としてどう取組を進めていくべきか、お考えをお願いします。

答 (大臣)金属盗を含め組織的窃盗・盗品の流通事犯については、不法滞在外国人によって広域的・組織的に敢行される場合もあり、また、不法に得られたこれらの収益が犯罪グループの資金源になっているなど、治安上の大きな課題となっていると認識をしております。
 警察では、部門の壁や都道府県の垣根を取り払って、これらに対する諸対策を推進してきておりまして、この度、その一環として、警察庁において各方面の専門家による「金属盗対策に関する検討会」を開催し、盗品の流通防止や犯行に使用される道具に関する法規制の在り方等も含めた金属盗対策について検討していると承知をいたしております。
 今後、より詳細な実態把握を進めるとともに、この検討会における議論も踏まえつつ、関係省庁等と協議をしながら、対策を進めていくよう、警察庁を指導してまいりたいと思っております。

問  悪質ホストクラブが社会問題となっております。警察庁の方では、有識者の検討会を立ち上げまして、昨日、中間の報告が報道されたところであります。大臣のこの問題に対する受け止めと、警察の取組の方向性について、お伺いできればと思います。

答 (大臣)これら一部の悪質なホストクラブが利用客に多額の借金を負わせ、その返済のために売春に追い込むなどの事例が発生していることは、大変深刻な問題だと思っております。
 警察では、これまでもホストクラブやその従業員の違法行為について、取り締まりを推進しており、さらに本年7月からは、警察庁において有識者委員の方々による「悪質ホストクラブ対策検討会」を開催し、風営適正化法の法改正も含めた対策の在り方について検討しているものであります。
 検討会では、昨日、これまでの検討内容の中間とりまとめを発表しました。引き続き、スピード感を持って検討を進め、対策をとりまとめるよう、警察を指導してまいりたいと思っております。