国家公安委員会委員長(代理)記者会見要旨

1 日時 令和6年11月14日(木)10:44~10:50

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。坂井委員長が欠席のため、私が代理いたします。案件については、「FATF対日相互審査の評価結果の引上げ申請の結果について」などがございました。以上です。

問  長官にお尋ねいたします。原付の新しい規格についてなのですが、最高出力4.0kW以下で総排気量125cc以下のバイクを、新たに原付自転車に区分する内閣府令案が公布されました。来年4月の施行なのですが、そこに向けて、国民に対してどのように周知されていくか、長官にお尋ねしたいと思います。よろしくお願いいたします。

答 (長官)今お話がございましたように、今回の制度改正によりまして、原付免許で運転できる二輪車の範囲が変わりました。総排気量125cc以下の二輪車のうち、構造上の最高出力が4キロワット以下のものについては、新たに原付免許で運転できるようになります。
 これによりまして、総排気量が125cc以下の二輪車については、総排気量とは別の要件となる最高出力に応じて、原付免許で運転ができるものと、普通二輪免許がなお必要なものの2つが混在することになります。来年4月1日の施行に向けまして、国民の皆様に、この新たな制度を正しく理解していただくことが大変重要であると考えております。
 そこで、今私どもで準備をしておりますのは、一見しただけでも必要な免許の見分けができるように、現在、国土交通省等の関係省庁と協議をしながら、原付免許で運転できる二輪車のナンバープレートの色を別のものと区別する準備を進めております。来年4月1日の施行に向けて、SNSやラジオ等、様々な媒体を活用しながら、新制度の内容やナンバープレートの色の違いなどについて広報啓発を行います。業界団体に対しても、販売の際に顧客に対して分かりやすく説明するように協力を要請することにしております。
 今回の制度改正の円滑な施行に向けて、今申し上げましたように、関係省庁・団体と連携しながら、しっかりと準備を進めてまいりたいと考えております。

問  長官にお尋ねします。岡山県津山市で小学生を殺害したということで服役中だった男が、2006年兵庫県たつの市で小学女児に対する殺人未遂容疑で逮捕されたところです。この男は翌年2007年には兵庫県加古川市で女児が殺害された事件についても関与をほのめかしている報道がありますが、これらの事件についての受け止め、今後の捜査の方針等について、お考えをお願いします。

答 (長官)今まさにお話がございましたように、平成18年9月、兵庫県たつの市の路上において、当時小学校4年生の女児が刃物で襲われた殺人未遂事件が発生をいたしました。また、翌年10月には、当時小学校2年生の女児が刃物で襲われた殺人事件も発生をしております。この2つの事件については、いずれも長らく未解決となっておりました。地域住民の方々の不安は大変大きかったものであると認識をしております。
 兵庫県警察におきましては、これらの事件発生直後から、被疑者を特定すべく、地道な捜査を粘り強く行い、事件を風化させることなく、一歩一歩ではありますが、着実に捜査を前に進めてまいりました。この度、そうした適正かつち密に多くの証拠を積み重ねてまいりました結果、たつの市の殺人未遂事件の容疑で被疑者を逮捕するに至ったものであります。
 引き続き、兵庫県警察においては、余罪の有無も含めまして、法と証拠に基づき、事案の全容解明に向けた捜査を推進してまいります。