国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和6年11月21日(木)11:32~11:34

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。案件につきましては、「全国殉職警察職員・警察協力殉難者慰霊祭の開催について」などがございました。以上でございます。

問  大臣にお尋ねします。先日、「Phobos」(フォボス)というランサムウェアを使うサイバー犯罪集団のトップをFBI等の国際共同捜査で検挙したという発表がありまして、この捜査には警察庁のサイバー特別捜査部が大きく貢献したと聞いております。この意義について1つお伺いしたいのと、また、今後こうした国際オペレーションで日本警察が果たす役割について、大臣のお考えをお聞かせください。

答  (大臣)御指摘の事案につきましては、世界中の企業や政府機関等に被害を与えてきたランサムウェアグループ「Phobos」について、これまで、日本警察や米国FBIを含む関係各国捜査当局が連携して捜査を行ってきたところ、このたび米国FBIが、同グループの運営者でありますロシア人被疑者を検挙したというものであります。
 我が国におきましても、官公庁、民間企業、病院等が被害に遭ってきたところでございます。日本警察におきましては、サイバー特別捜査部が本件被疑者を独自に特定し、米国の検挙に貢献したとの報告を受けております。日本警察の捜査力が具体的に成果に結実し、国際共同捜査における日本警察のプレゼンス向上につながったものと認識しており、大変意義のあるものだと考えているところでございまして、引き続き、今後も、サイバー特別捜査部の専門的な捜査能力を最大限発揮して、サイバー事案の厳正な取締りや実態解明に当たるよう、警察庁を指導してまいりたいと思っております。