国家公安委員会委員長(代理)記者会見要旨
1 日時 令和7年1月16日(木)11:09~11:12
2 場所 警察庁第4会議室
3 概要 本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。坂井委員長が欠席のため、私が記者会見を代理いたします。案件については、第4次犯罪被害者等基本計画の見直しに関する要望・意見聴取結果等についてなどがございました。以上でございます。
問 次長にお尋ねします。110番映像通報システムというのがありまして、先般、昨年の実施状況がまとまったところですけれども、今一つ利用が伸びていないという状況に見えます。周知等が課題となると思いますけれども、例えば、警察官の良い活動につながったような好事例等も踏まえながら、御紹介いただきながら、このシステムの利用・活用をどういうふうに進めていくのか、お考えをお願いします。
答 (次長)今御指摘ありました110番映像通報システムは、110番通報をいただいた際に、必要に応じて警察の側から通報者にお願いをしまして、お手持ちのスマートフォン等にショートメッセージをお送りした上で、スマートフォンで撮影した事件・事故等の現場の映像や画像を送信していただくシステムでありまして、令和5年4月1日から本運用をいたしております。
このシステムを活用することにより、通報を受けた警察官が現場に到着する前に、より正確に現場の状況を把握することができ、迅速かつ的確な初動活動が行えるようになると考えております。
実際、昨年中には、列車で刃物を所持した人物がいるとの通報があった際に、通報者からその人物の映像の送信を受け、現場の警察官にその人物の映像を共有した結果、刃物を所持した人物を速やかに発見・検挙できたという事例、それから、能登半島地震の際に、崖崩れにより土砂が道路を塞いでいると、そういった画像の送信を受けまして、現在の状況を瞬時に把握し、適切な初動活動を行うことができた事例、さらには、行方不明者の画像の送信を受け、直ちに現場の警察官に共有した結果、速やかに保護できた事例等がございました。
このように、110番映像通報システムにより皆様からいただく映像や画像による視覚的情報は、現場で初動活動を行う警察官にとって大変有用であると考えております。国民の皆様方には、警察から協力の要請があった場合には是非御協力をお願いしたいと思います。