国家公安委員会委員長記者会見要旨
1 日時 令和7年2月20日(木)11:40~11:43
2 場所 警察庁第4会議室
3 概要 本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。案件につきましては、ナイジェリア人SNS型投資・ロマンス詐欺被疑者の検挙についてなどがございました。以上でございます。
問 大臣にお尋ねします。先週、子供の性被害防止セミナーがありまして、生安局長の方から、子供がネットゲームで知り合った者から海外に連れ出されるケースまで起きているという御発言もありました。最近は、タイ・ミャンマーの国境地帯で詐欺組織から日本の高校生が保護されるという事案が相次いでおります。一部オンラインゲームで知り合ったと言われているケースもあるようですけれども、こうした状況への受けとめ、それから、特に子供がこうした被害に遭わないための注意喚起も含めまして、お考えをお願いします。
答 (大臣)御指摘のとおり、日本人が海外に渡航し特殊詐欺等の犯行に加担させられるケースの中には、高校生がオンラインゲームの中で誘われ渡航し、そして、現地で保護されたといったものもあると承知しております。警察庁では、これらも含め、日本人が誘われ海外に渡航し、特殊詐欺等の犯行に加担させられた事例をとりまとめ、本日、公表の上注意喚起を行うこととしております。
また、近年、SNSに起因する子供の犯罪被害は高い水準で発生しており、その中でも今回の国外への誘拐をはじめ、重要犯罪等の被害が増加してきており憂慮すべきものと認識しております。
御指摘の、子供をてなずける、親しくなる、このグルーミングというものも、悪質なアプローチの1つであり、SNSに起因する性被害のみならず、今回のように犯罪に加担させるためにも用いられております。
警察庁では、SNSに起因する子供の犯罪被害を防止するため、これまでも関係省庁とも連携し、子供や保護者等を含め広く啓発を推進しているところでございますが、最近、未成年者が海外に渡航し、特殊詐欺に従事させられるケースもあることを踏まえ、国民の皆様には、SNS上でのやり取りには、オンラインゲームを含め、こうした誘いが行われる危険性があることを十分に認識していただき、少しでも怪しいと思うものには一切応じないでいただきたい。仮に応じてしまった場合でも、すぐに警察に相談をしていただきたい。また、こういったことを子供とも共有をしていただきたいということを皆様にお伝えしたいと思います。