国家公安委員会委員長記者会見要旨(関連部分のみ)
1 日時 令和7年4月15日(火)9:00~9:08
2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B
3 概要
問 国家公安委員長にお尋ねします。自動運転の拡大に向けた調査検討委員会の昨年の資料が公開されました。自動運転も現行の運転者と同じように現行の交通ルールを適用して開発することが立脚点ではないでしょうか。初心運転者の交通ルールに置き換えると、初心運転者は運転のタイミングが計れないので、交通ルールを変えるべきだと主張しているようにしか読めないと思います。自動運転の拡大が交通弱者の不在の議論にすり替わってはいないでしょうか。国家公安委員長の御所見をお尋ねいたします。
答 お尋ねの調査研究は、現在の技術水準において、開発側が自動運転車の実装に当たり課題となり得ると認識している交通ルールに関し、全ての交通参加者の交通の安全と円滑を確保するという観点から、論点整理を行ったものでございます。
御指摘の記載につきましては、これまで曖昧に運用してきた交通ルールの明確化が必要であることが明らかになる側面もあるという記載だと思いますが、これは議論の中での委員の先生個人の御意見を紹介したものでありますが、報告書全体の取りまとめといたしましては、自動運転車の開発・普及のために、既存の交通参加者に負担を強いるような交通ルールの設定は、自動運転車が交通社会で共存するという観点からは、社会の理解が得られないと明確に確認されたところであると承知しております。
いずれにせよ、御指摘のとおり、交通弱者を含む様々な交通参加者を念頭に置いて、自動運転車の社会実装に向けた取組を進めることが重要であると認識しております。
問 今の話、交通ルールを開発の方にずらして、運用しやすくするということではないというふうに受け取ってよいということでしょうか。
答 まさしくそのとおりです。