国家公安委員会委員長記者会見要旨
1 日時 令和7年4月17日(木)11:56~11:59
2 場所 警察庁第4会議室
3 概要 本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。案件につきましては、道路交通法施行規則の一部を改正する内閣府令案等に対する意見の募集についてなどがございました。以上でございます。
問 大臣にお尋ねします。ただ今ございました二種免許の教習カリキュラムの見直しを内容とする道交法施行規則等の改正案ですけれども、明日からパブコメということで、取得にかかる日数等の短縮につながるということですけれども、今回の改正案に至った経緯も含めまして、改正の概要、それから、ねらい等についてお考えをお願いします。
答 (大臣)御指摘のとおり、明日から、道路交通法施行規則の一部を改正する内閣府令案について、意見の募集を実施いたします。
本改正案をとりまとめるに至った経緯といたしましては、近年ドライバー不足が深刻化するタクシー業界から、普通第二種免許の教習期間を短縮してほしい旨の要望が出され、令和6年6月に閣議決定された規制改革実施計画において、この普通第二種免許取得に要する教習内容を抜本的に見直し、教習を効率化することとされたことを踏まえたものでございます。
これを受けて、警察庁において有識者の委員会を開催し、調査研究用に教習カリキュラムを新たに作成し、それに沿った実験的な教習を行ってその効果を測定した結果、教習時限数を現行の40時限から29時限に削減しても現行と同程度の教習効果があると判断されたことを踏まえ、今回普通第二種免許の時限数を29時限に削減する改正案をとりまとめたものでございます。
本改正が行われた場合には、普通第二種免許取得に要する最短での教習日数が現行の6日から3日に半減することから、道路交通の安全の確保を前提としつつも免許取得に要する期間の大幅な縮減が可能となり、タクシー運転手の不足の解消の一助となるのではないかと考えております。
なお、本件については、パブリックコメントの結果を踏まえ、本年9月1日から施行することを目指しております。