国家公安委員会委員長記者会見要旨
1 日時 令和7年7月17日(木)11:35~11:39
2 場所 警察庁第4会議室
3 概要 本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。案件については、ギャンブル等依存症対策基本法改正に伴うインターネット・ホットラインセンターのガイドライン改定についてなどがございました。以上です。
問 大臣にお伺いいたします。ただ今お話にありました、オンラインカジノ対策としてのインターネット・ホットラインセンターの取組についてお伺いいたします。先の国会で成立した改正ギャンブル依存症対策基本法の施行にあわせて、オンラインカジノに誘導する情報等を違法情報に位置づけ、削除要請の対象としていく方針だと承知しています。今回のこの取組の概要と、取組を効果的に運用していくための今後の準備等、大臣のお考えをお願いいたします。
答 (大臣)御指摘の通り、先の国会で成立した改正ギャンブル等依存症対策基本法により、オンラインカジノサイトを開設・運営する行為や、オンラインカジノサイトに誘導するための広告や書き込み等が違法化され、本年9月25日から施行される予定であります。
警察におきましても、こういうポスターを作りまして、普及啓発に努めていきたいと思っているところでございます。
警察庁では、従前から、サイト管理者等に対して違法情報の削除依頼を行うインターネット・ホットライン事業を民間委託しておりますが、改正法により違法化された行為が施行と同時に削除依頼の対象となるよう、同事業に係る運用ガイドラインの改定を行うこととし、明日からパブリックコメントを実施することにしております。
オンラインカジノに関する違法情報を効果的に削除していくためということでありますが、取組開始にあたり、国民の皆様にオンラインカジノの違法性を十分に認識していただき、その上で広く違法情報の提供をいただくなど、社会全体で取り組むことが重要と認識をしております。
警察としては、委託先であるインターネット・ホットラインセンターが削除依頼の手続を円滑に進められるよう準備することはもとより、関心層へのターゲット広告や、映画館の劇場ロビー等での警察庁の広報動画の放映等、違法性周知のための広報活動を多角的に展開するよう、しっかりと警察を指導してまいりたいと思っておりますが、国民の皆様にあっても、この機会にあわせて、オンラインカジノでの賭博は犯罪であること、オンラインカジノサイトのほか、同サイトを案内する紹介サイトやSNSの書き込みも違法となることを御理解いただいた上で、9月25日以降、それらの違法情報を発見した際には、インターネット・ホットラインセンターのサイトにアクセスをしていただいて、通報していただきたい、情報提供をお願いしたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。