国家公安委員会委員長記者会見要旨(関連部分のみ)

1 日時 令和7年8月5日(火)9:00~9:06

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要  

 

問   坂井大臣よろしくお願いいたします。上半期の死亡・重傷事故のデータがまとまっております。11次交通安全計画の目標に向けて、より一層の削減が必要だと思います。御所見をお願いしたいと思います。
 特に、年齢や国籍を理由にした運転の制限というより、活発な社会活動を行う年齢層への周知が改めて必要なのではないでしょうか。いかがでしょうか。

答  まず、取りまとめた結果でありますが、令和7年上半期交通事故死者数が1,161人で、前年同期比で21人、1.8%減ってはおりますが、第11次交通安全基本計画の目標、2,000人以下の達成には、御指摘のとおり、より一層の取組が必要であります。
 上半期における交通事故の特徴としては、運転中の携帯電話等使用による死亡・重傷事故件数が前年同期と比べ、増加していること、自転車乗用中の死者の約8割に法令違反が認められること、といったことが挙げられております。
 このほか、依然として、飲酒運転による死亡・重傷事故が発生しているほか、特定小型原動機付自転車の交通事故が発生しており、特に、その約2割に特定小型原動機付自転車の飲酒運転が認められるところでございます。
 交通死亡事故抑止のため、こうした交通事故の実態を踏まえ、指導取締りを始めとする総合的な対策を強化するとともに、とりわけ、運転中の携帯電話等の使用を防止するための広報啓発活動の強化、自転車の交通反則通告制度の導入に向けた交通ルールの周知、特定小型原動機付自転車の安全教育の充実といった諸対策を、今、記者が御指摘をいただいたような世代を重点に、関係機関・団体と連携をして、取り組んでまいりたいと考えております。
 また、令和8年度から始まる新たな交通安全基本計画の検討が、内閣府を中心に行われており、現在の交通事故情勢等を踏まえ、一層の交通事故死者の削減に向けて、諸対策を検討するよう、警察を指導してまいりたいと思っております。

問   削減についてはまだ目標達成を諦めていないということになりますでしょうか。

答  それはもちろんです。努力をいたします。