国家公安委員会委員長記者会見要旨(関連部分のみ)
1 日時 令和7年11月11日(火)9:24~9:30
2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B
3 概要 本日、ストーカー行為等の規制等に関する法律の一部を改正する法律案が閣議決定されました。
この法律案でございますが、最近におけるストーカー行為等の実情に鑑み、いわゆる「紛失防止タグ」の位置情報を、当該装置を所持する者の承諾を得ないで取得する行為等を規制の対象に加えるなどの法改正を行うものであります。
紛失防止タグを用いたストーカー事案の相談件数でございますが、既に法で規制されているGPS機器等を用いたものに迫る水準となっております。対策は急務と考えております。
今後は、国会において速やかに法案の審議がなされ、早期に可決・成立することを期待しております。
問 先ほどお話がありましたストーカー規制法改正案についてなのですけれども、今回の改正案では川崎市で発生したストーカー殺人事件の教訓も踏まえて、被害者の申し出がなくても警察の職権で加害者に警告できるといった内容も盛り込まれています。紛失防止タグの規制とあわせて、改めて改正案の意義や今後のストーカー事案の対応のあり方に関して、大臣の御所見をお聞かせください。
答 今お尋ねありました件でございますが、ストーカー事案等の人身安全関連事案については、事態が急展開して重大事件に発展するおそれが極めて高いことから、相談者やその関係者の心情にしっかりと寄り添いつつ対応を行って、被害者等の安全の確保を最優先に組織的な対処を徹底することが肝要であると認識しております。
今回の法改正でございますが、紛失防止タグを用いたストーカー事案の相談件数がGPS機器を用いたものに迫る水準となっていることを受けて、紛失防止タグの位置情報を、当該装置を所持する者の承諾を得ないで取得する行為等を規制の対象に加える法改正を行うほか、被害者保護の観点から所要の改正を行うものでありますので、先ほど申し上げたとおり、被害者等の安全確保を最優先に、重大事件に発展することのないよう、未然に防止するために各種取組を更に充実させるよう、警察庁をそういった形で指導してまいりたいと思います。