国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和8年1月29日(木)10:50~10:56

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。案件については、「道路交通法施行規則の一部を改正する内閣府令案」に対する意見の募集についてなどがございました。私の方からは以上です。

問  大臣にお尋ねします。今月30日から、道交法改正案のパブリックコメントが始まると伺っております。この改正について、その経緯と概要、そして、国民にどのような利便性があるかについて、あらためて御見解をお願いします。

答 (大臣)今回、意見募集を行うこととしている道路交通法施行規則の改正案に関し、経緯、また、改正概要等についてでございますけれども、マイナ免許証のみを保有している方が、マイナポータルを利用して、住所変更等のワンストップサービスを受けるための手続をする場合における利便性の向上を図るため、所要の規定を改正するものでございます。今般、警察庁等において必要なシステム改修がまず整ったことから、このタイミングで改正を行うこととしたものであります。
 具体的に申し上げます。現在でございますけれども、ワンストップサービスを受けるための手続をする際でございますが、スマートフォンにマイナンバーカードをかざして、マイナンバーカードに記録されている署名用電子証明書を読み取らせる必要がございます。改正後でございますけれども、スマートフォンに搭載した署名用電子証明書を利用することができることとなって、スマートフォンのみで手続が可能となることから、これまでに比べて利便性が向上するものと考えております。
 この改正案についてでございますけれども、今回の意見募集を経た後、本年3月27日から施行することを予定しております。新たな制度の円滑な運用開始に向けて、手続の周知徹底を図るなど、準備に万全を期すよう、警察を指導してまいりたいと思っております。

問  長官にお尋ねします。仮装身分捜査ですけれども、昨年1月に制度導入後、今回初めて実施状況がまとまったところです。13件実施して、4件5人を逮捕したということです。この状況への長官としての受け止め、それから、今後、更にどのように活用を進めていくか、お考えをお願いします。

答 (長官)お尋ねの「仮装身分捜査」につきましては、SNS等のインターネット上における犯罪実行者の募集、いわゆる「闇バイト」による強盗事件や詐欺事件に対して、実行犯を早期に確保し、被害の未然防止を図るとともに、指示役や首謀者の特定、実行者の募集そのものの抑止につなげるために、昨年1月に実施要領を策定し、取り組んできたものであります。
 令和7年における実施状況をみますと、「仮装身分捜査」を通じて、強盗予備や詐欺未遂の被疑者の検挙、それから、被害の未然防止が図られたところでありますが、その一方で、依然としてSNS等のインターネット上において犯罪実行者の募集がみられるほか、特殊詐欺やSNS型投資・ロマンス詐欺の被害額が著しく増加している状況にあることから、更なる対策の強化が不可欠であると認識いたしております。
 現在、警察が治安対策上の最重要課題と位置付けている匿名・流動型犯罪グループは、国民生活を豊かにするために発展してきた通信サービスや金融サービスの匿名性を悪用して、特殊詐欺やSNS型投資・ロマンス詐欺等の犯罪を実行していることから、この匿名性の壁を打破するということが大変重要だと思っております。そういった観点から、捜査員の安全確保に配慮した上でありますが、この1年に得られた経験を活かしながら「仮装身分捜査」に更に積極的に取り組むことはもとより、「架空名義口座」を利用した措置の導入に向けた犯罪収益移転防止法の改正案を早期にとりまとめるなど、匿名・流動型犯罪グループの中核的人物の検挙と違法なビジネスモデルの解体に向けて、しっかりと取組を強化してまいりたいと考えております。