国家公安委員会委員長記者会見要旨
1 日時 令和8年3月26日(木)11:15~11:21
2 場所 警察庁第4会議室
3 概要 本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。案件については、令和8年春の全国交通安全運動の実施についてなどがございました。以上でございます。
問 大臣にお伺いします。今もありましたけれども、4月から春の全国交通安全運動が始まります。今回の重点項目のねらいと概要について、改めて教えてください。あわせて、同じタイミングで自転車の交通反則通告制度も始まります。これについての取組方針も、あわせて教えてください。
答 (大臣)今御指摘のとおり、4月6日から春の全国交通安全運動が始まります。例年、新学期が始まるこの4月から6月にかけてでございますが、小学生の歩行中の死者・重傷者が増加するなどの特徴がみられます。それとともに、近年、いわゆる「ながらスマホ」による死亡・重傷事故が増加しております。また、全事故に占める自転車が関係する事故の割合が増加傾向となっております。
こうした状況を踏まえ、春の全国交通安全運動では、通学路・生活道路におけるこどもたちの保護活動の強化、「ながらスマホ」の危険性についての広報啓発と厳正な取締りの強化、自転車の基本的な交通ルールの周知と交通安全教育の充実といった取組を重点とすることとしております。
国民の皆様には、春の全国交通安全運動の運動重点を踏まえ、是非この機会をとらえて、基本的な交通ルールの遵守と正しい交通マナーの実践をお願いしたいと思います。
また、御指摘のとおり、4月1日から、16歳以上の自転車運転者による一定の交通違反を対象に、交通反則通告制度、いわゆる青切符が導入されます。
警察庁では、制度の円滑な施行に向けて、「自転車ルールブック」を作成し、警察庁のホームページ等に掲載するなどして、自転車の基本的なルールや警察による違反取締りの基本的な考え方などについて、国民の皆様に対して周知に努めているものと承知しております。
是非、国民の皆様には、この「自転車ルールブック」等を御覧いただき、まず自転車は車道が原則で左側を通行、歩道は例外で歩行者を優先、次に交差点では信号と一時停止を守って、安全確認、また夜間はライトを点灯、さらには飲酒運転は禁止、ヘルメットを着用といった基本的なルールや、自転車の交通違反に対しては「指導警告」が基本でありますが、警察官の警告に従わないなどの「悪質・危険な違反」については、4月以降もこれまでと同様に取締りの対象となるといった違反取締りの基本的な考え方を改めて確認するとともに、自転車運転中に、被害者にも加害者にもならないよう、安全運転に努めていただきたいと思っております。
問 長官にお尋ねします。昨年の生活経済事犯の検挙状況がまとまったところです。例えば、悪質リフォーム事犯の検挙の増加等も目立ってますけれども、今回の特徴、それから、それを踏まえた警察の取組についてのお考えをお願いします
答 (長官)令和7年における生活経済事犯の主な特徴といたしましては、検挙事件数が7,922事件、検挙人員が9,177人と、令和3年以降4年連続して減少している一方で、今も御指摘ございましたが、高齢者宅を狙い、損傷箇所がないにもかかわらず家屋を故意に損傷させ、それを修理することで高額な施工料を要求するなどの、悪質リフォーム事犯の検挙事件数が83事件と過去最多となり、そのうち匿名・流動型犯罪グループが関与しているとみられる事犯が34事件と昨年の2倍以上に増加したこと、また、営業秘密侵害事犯の検挙事件数も38事件と過去最多となり、その中でも転職・独立時に営業秘密に関する情報を持ち出す事犯が約8割を占めていることなどが挙げられます。
こうした状況を踏まえまして、警察といたしましては、匿名・流動型犯罪グループの関与を視野に、警察庁に設置いたしました「匿名・流動型犯罪グループ情報分析室」において関連情報を集約・分析し、部門間及び都道府県警察間の壁を越えた徹底した突き上げ捜査により、中核的人物の検挙及び犯罪グループの壊滅を図るとともに、悪質業者による被害を阻止するため、関係機関・団体等と連携し、犯行の手口や被害の状況等について、早期の情報収集と効果的な広報啓発活動を行うなど、検挙と抑止の両面から、生活経済事犯に対する取組を強化してまいりたいと考えております。