国家公安委員会委員長(代理)記者会見要旨
1 日時 令和8年4月16日(木)10:44~10:49
2 場所 警察庁第4会議室
3 概要 本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。あかま委員長欠席のため、私が記者会見を代理いたします。案件については、令和7年度会計監査実施結果についてなどがございました。以上です。
問 長官にお尋ねします。先日、愛媛県の80代の女性が警察官かたりの手口の詐欺で12億円という、大きな被害がありました。特殊詐欺としては過去最高額ということですけれども、今回の事件への長官の受け止め、それから、こうした、いわゆるニセ警察詐欺の被害が深刻です。国民への被害防止のための呼びかけも含めまして、お考えをお願いします。
答 (長官)まず、お尋ねの事案についての受け止めということでありますけれども、お尋ねの事案は、愛媛県にお住まいの被害者が、警察官等をかたる被疑者らから、あなたの資産が犯罪により得たものと疑っている、容疑を晴らすための優先調査をすることができるので、まずはお金を全て送金してほしい、大金なので、不動産を購入する形で振り込んでほしいが、調査が終われば返すなどと言われて、昨年から本年にかけて、合計約12億円をだまし取られた事案と承知いたしております。
このニセ警察詐欺は、警察に対する信頼を悪用し、被害者の全財産をだまし取ろうとする極めて悪質・卑劣な犯罪であり、断じて許すことはできないと考えているところであります。
令和7年中におけるニセ警察詐欺の被害額は約985億円で、昨年、過去最悪を記録した特殊詐欺の被害額、約3,241億円の約3割を占めており、特殊詐欺の被害額が増加した大きな要因となっております。
また、本年2月末現在における特殊詐欺の被害額は、前年同期比で82.8%増の約594億円と著しく増加し、国民の体感治安悪化の大きな要因となっていることから、まずは、被害額の増加に歯止めを掛ける必要があると認識いたしておりまして、警察といたしましては、お尋ねの事案を含め、特殊詐欺を治安対策上の最重要課題と位置づけ、全国警察の総力を挙げて検挙と抑止の両面で対策を更に強化しているところであります。
次に、国民の皆様への被害防止のための呼びかけとして、私から、3点お願いしたいと思っております。
1点目は、ニセ警察詐欺の手口を知っていただきたいということであります。ニセ警察詐欺は、国際電話で、御自宅の固定電話や携帯電話に電話を掛けてきて、あなたが警察の捜査の対象になっているなどとウソをついて、言葉巧みにLINE等のSNSでの連絡に誘導し、ニセの警察手帳やニセの逮捕状を見せて信用させ、誰にも言ってはならないと口止めした上で、被害者にお金を振り込ませるというのが典型的な手口であります。この手口を知っていただくとともに、是非御家族や御友人、会社の同僚等と共有していただきたいと思っております。
2点目は、電話で「捜査対象となった」と言われたら、迷うことなく電話を切って、最寄りの警察署や警察相談専用電話「#9110」に電話をいただきたいということであります。警察は、捜査対象であることを電話で告げて、身の潔白を証明するために振り込みを依頼することや、警察手帳や逮捕状を画像で示したり、SNSで連絡することは決してありません。詐欺を疑い、相手のペースに乗せられる前に、すぐに電話を切っていただきたいと思います。
3点目は、詐欺集団からの電話を受けないよう、あらかじめ対策を講じていただきたいということであります。犯人の手口は国民の皆様が思っている以上に巧妙であり、「自分はだまされない」と考えるのではなく、犯人と接点を持たないことが、何よりも重要であると考えております。国民の皆様方には、犯人からの電話を直接受けないよう、固定電話での国際電話の利用休止の申込み、それから、スマホへの国際電話を遮断する機能を有する「警察庁推奨アプリ」のインストールといった対策をあらかじめ講じていただくよう、是非お願いしたいと思います。
このようなニセ警察詐欺の被害に遭わないようにするためには、国民の皆様の御協力が不可欠であります。私がただ今申し上げました3つのお願いを是非実践していただきますよう、お願い申し上げたいと思います。