国家公安委員会委員長記者会見要旨(関連部分のみ)

1 日時 令和8年7月28日(火)10:33~10:41

2 場所 中央合同庁舎8号館1階S101記者会見室

3 概要  本日、閣議前に開催された犯罪対策閣僚会議において、「詐欺及びストーカー被害拡大防止のための緊急対策」が決定され、特殊詐欺対策及びストーカー対策を緊急に実施することとされました。
 高市総理からは、特殊詐欺対策として、政府一丸となり、金融機関・通信事業者といった関係事業者等とともに連携しながら、時代に即した実効力ある施策を推進するとともに、ストーカー対策として、被害者の保護措置と加害者対策の強化の両面からの、新たな施策を検討するよう指示があったところでございます。
 令和7年中の特殊詐欺の被害額でございますけれども、前年比約64%増、約3,257億円と、過去最悪を記録し、本年も、被害額でございますが、前年同期比を上回り、5月末現在での1日当たりの被害額が約10億円となるなど、極めて危機的な状況であります。
 警察といたしましては、関係省庁や金融・通信分野をはじめとした関係事業者等と緊密に連携して対策を講じ、詐欺を敢行しにくい環境整備や取締りを強力に推進した結果、検挙件数及び人員は前年比で増加しているなど一定の効果は見られるものの、現下の被害情勢を踏まえ、警察と金融機関との間における官民協働型の枠組みの構築に向けた取組の加速、また、警察庁推奨アプリの詐欺対策機能の高度化、さらには、著名人なりすまし型偽広告への対策の強化、そして、犯罪に悪用される匿名性の高い通信アプリの通信内容等を迅速に把握するための検討の加速等を進めてまいりたいと考えております。
 あわせて、本年3月には、ストーカー規制法違反等により刑事罰を科せられ、さらに禁止命令等を受けていた男性が、その被害に遭っていた女性を殺害するという痛ましい事案が発生いたしました。
 こうしたことを受けまして、一定の加害者へのGPS機器装着等の新たな被害者保護措置の導入に関する検討、一定の加害者に治療・カウンセリングの受診等を義務付ける仕組み等の導入に関する検討といったストーカー対策の強化に向けた取組を、関係省庁と連携し、推進してまいりたいと考えております。

 

問  1点お尋ねします。在京の中国大使館に陸上自衛官の男が侵入した一連の事件があったかと思います。昨日までに警視庁から捜査を終結した広報がなされたと承知しておりますが、改めて今回の一連の事件の捜査について大臣がどのように考えられるかなど、所感も含めてお聞かせいただければと思います。

答  今お尋ねの事件でございますが、3月24日、現職自衛官の男が在京中国大使館の敷地内に侵入したものでありますが、警視庁において鋭意捜査を推進した結果、被疑者を同日に建造物侵入容疑で逮捕、また、4月14日に銃刀法違反容疑で再逮捕、それから、7月21日に脅迫容疑で追送致し、そして昨日、検察当局がその全てについて起訴したものと承知しております。
 本件についてでございますけれども、中国側から様々な発信がなされておりますが、一連の捜査の結果、共犯者の存在は認められず、単独の犯行であったことが明らかとなりました。犯行が自衛隊の教育に起因することを示すものは確認されませんでした。被疑者は殺意を否認しているが、これに反する内容を裏付けるものは確認されなかったものと承知しております。
 いずれにしても、本件については、警視庁において事案の全容解明に向けて捜査を尽くしたものと承知しております。

問  今のGPSの装着についてなのですけれども、大臣のスケジュール感としては、実現はどれくらいになりそうだとお考えでしょうか。

答  その検討をこれからということでございますけれども、これまで様々な場でもお話させてもらいましたけれども、関係省庁との連携も必要ですし、諸外国の制度、技術上の課題等もしっかり洗い出しをしてからと思っておりますし、しっかりとした体制を組みながら検討を鋭意進めていくようにしたいと思っております。ただ、日程感として、夏場までに、何までにということをあらかじめ定めているものではございませんが、先ほど申し上げた事件等もございましたので、整い次第、速やかにと願っております。