定例委員会の開催状況

第1  日 時  平成20年2月21日(木)

              午前10時00分 午前11時20

第2 出席者 泉委員長、佐藤、吉田、葛西、長谷川、田尾各委員

長官、次長、官房長、刑事局長、交通局長、警備局長、

情報通信局長

組織犯罪対策部長、長官官房審議官(生活安全局担当)、

情報公開・個人情報保護室長

第3  議事の概要

  議題事項

(1)人事案件について

官房長から、「2月29日付けを始めとする地方警務官等65名の人事案件について発令していただきたい」旨の説明があり、原案どおり決定した。

(2)警備業の要件に関する規則等の一部を改正する規則案について

組織犯罪対策部長から、モーターボート競走法の一部を改正する法律の施行に伴い、同法の罰則規定を引用している警備業の要件に関する規則等の国家公安委員会規則について、所要の規定の整備を行う旨の説明があり、原案どおり決定した。

(3)犯罪による収益の移転防止に関する法律及び下位法令の施行に伴う専決区分の整備について

組織犯罪対策部長から、犯罪による収益の移転防止に関する法律及び下位法令が本年3月1日から施行されることに伴い、疑わしい取引の届出に係る事項の通知の受理等新たに設けられることとなる国家公安委員会の権限に属する事項について、専決区分の整備を行う旨の説明があり、原案どおり決定した。

(4)国家公安委員会に対する異議申立てに関する決定について

交通局長から、平成19年11月1日に軽自動車検査協会が行った自動車検査証の返付をしない処分の取消し等を求めて国家公安委員会に対してなされた異議申立てについて、国家公安委員会は本件処分の処分庁ではなく、不適法な異議申立てであることから、本件申立てを却下することとしたい旨の説明があり、原案どおり決定した。

(5)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会あての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、一部修正の上、その内容を了承した。

 2  報告事項

(1)警察庁長官に対する開示請求の状況等について(行政機関情報公開法関係)

情報公開・個人情報保護室長から、2月15日までの間に警察庁長官に対してなされた行政文書の開示請求の状況及び開示請求に対する決定並びに異議申立てに対する決定について報告があった。

(2)国会の状況について

官房長から、最近の国会の状況について報告があった。

(3)中国公安部との首脳級会談及び中国公安部関係者との情報交換会議の実施について

官房長及び刑事局長から、2月25日から27日までの間、次長が訪中し、捜査協力の一層の強化等について会談する旨及び本日から2月22日までの間、中国公安部刑事偵査局副局長が来日し、警察庁と中国公安当局との間で中国製冷凍餃子薬物混入事件についての情報交換を行う旨の報告があった。

葛西委員より、「国民及び中国側に向け、誤解を生むことのない明確な発言をすべきである」旨、発言した。

 (4)平成19年中の少年非行等の概要について

長官官房審議官(生活安全局担当)から、平成19年中の刑法犯少年の検挙人員は4年連続で減少したが、少年による社会の耳目を集める重大な事件が発生していること、児童虐待、児童ポルノ事件の少年被害が高水準で推移していること等について報告があった。

(5)平成19年中における人身取引事犯について

長官官房審議官(生活安全局担当)から、平成19年中における人身取引事犯の検挙は40件、41人で、5か国43人の被害者を保護したこと等について報告があった。

(6)平成19年中のいわゆる出会い系サイトに関係した事件の検挙状況について

長官官房審議官(生活安全局担当)から、平成19年中のいわゆる出会い系サイトに関係した事件として警察庁に報告のあった事件の検挙件数は1,753件で、前年と比べて162件減少したが、出会い系サイトを利用して犯罪被害にあった児童は1,100人で、依然として高い水準で推移していること等について報告があった。

(7)警察捜査における取調べの適正化に関する有識者懇談会第2回会議の開催について

刑事局長から、警察捜査における取調べの適正化に関する有識者懇談会第2回会議を2月26日に開催する予定である旨の報告があった。

 (8)「JAFIC年次報告書(平成19年)」について

刑事局長から、疑わしい取引の届出件数、マネー・ローンダリング事犯の動向等マネー・ローンダリングの現状と対策の実施状況を取りまとめた「JAFIC年次報告書(平成19年)」について報告があった。

(9)保管場所標章に係る標準仕様の制定について

交通局長から、保管場所標章に係る標準仕様の制定の趣旨及び概要並びにその標準仕様(案)に対する意見招請の結果について報告があった。

10)福田内閣総理大臣の韓国訪問に伴う警護警備について

警備局長から、福田内閣総理大臣は、2月24日から25日まで、韓国大統領就任式出席等のため韓国を訪問する予定であり、これに伴い、所要の警護警備を実施する旨の報告があった。

3 その他

(1)長官官房審議官(生活安全局担当)から、沖縄の少女暴行事件の再発防止策として、米軍関係者と我が国の警察官の共同パトロールや防犯カメラの設置等が取りざたされていることに関し、外務省等において議論が行われている旨の報告があった。

長谷川委員より、「『イギリスやドイツにも駐留米軍がいるのに、沖縄のような事件は発生していない』という新聞のコラム記事を読んだが、これは事実か」旨、質問し、刑事局長から、「調査して報告したい」旨の回答があった。

(2)交通局長から、2月20日に取り組まれた「交通事故死ゼロを目指す日」に関し、同日発生した交通死亡事故の状況について報告があった。