定例委員会の開催状況

第1  日 時  平成20年2月2(木)

午前10時00分 午前11時15

第2 出席者 泉委員長、佐藤、吉田、葛西、長谷川、田尾各委員

長官、次長、官房長、刑事局長、情報通信局長

組織犯罪対策部長、総括審議官、長官官房審議官(生活安全局担当)、

長官官房審議官(交通局担当)、長官官房審議官(警備局担当)

第3  議事の概要

  議題事項

(1)人事案件について

官房長から、「3月11日付けを始めとする地方警務官等172名の人事案件について発令していただきたい」旨の説明があり、原案どおり決定した。

(2)平成19年中の不正アクセス行為の発生状況等の公表について

長官官房審議官(生活安全局担当)から、不正アクセス禁止法第7条第1項の規定に基づく平成19年中の不正アクセス行為の発生状況等の公表について説明があり、原案どおり決定した。

(3)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会あての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、一部修正の上、その内容を了承した。

  報告事項

(1)国会の状況について

総括審議官から、最近の国会の状況について報告があった。

(2)中国公安部との首脳級会談等の実施結果について

次長から、2月25日から27日までの間、中国を訪問して、中国製冷凍餃子薬物混入事件や日中両国に関係する重大事件への対処に有効な枠組みの構築について中国公安部首脳と会談を行ったこと等の報告があった。

(3)平成19年中のサイバー犯罪の検挙状況等について

議題事項(2)の「平成19年中の不正アクセス行為の発生状況等の公表について」と併せて、長官官房審議官(生活安全局担当)から、平成19年中のサイバー犯罪の検挙件数は5,473件で、前年より23.7%増加したこと、サイバー犯罪等に関する相談受理件数は7万3,193件で、前年より19.1%増加したこと等について報告があった。

(4)警察捜査における取調べの適正化に関する有識者懇談会第2回会議の開催結果について

組織犯罪対策部長から、2月26日に開催された警察捜査における取調べの適正化に関する有識者懇談会第2回会議の開催結果等について報告があった。

(5)平成19年の組織犯罪の情勢について

組織犯罪対策部長から、平成19年の組織犯罪情勢の特徴や暴力団等の犯罪組織と共生し又は支援する者の実態等について分析した「平成19年の組織犯罪の情勢」について報告があった。

(6)平成19年中における来日外国人犯罪の検挙状況について

組織犯罪対策部長から、平成19年中の来日外国人犯罪の総検挙は3万5,800件、1万5,923人で、「高止まり」の状況にあり、依然、厳しい情勢が続いていること等について報告があった。

(7)情報技術解析平成19年報について

情報通信局長から、平成19年に全国の警察施設のインターネット接続点において観測されたサイバー攻撃等の状況及び携帯電話の解析等平成19年中に行った犯罪の取締りのための技術支援状況等について報告があった。

3 その他

(1)2月21日の定例会議において長谷川委員から質問のあった各国における駐留米軍関係者による犯罪の状況に関し、刑事局長から、「米軍が駐留しているドイツや韓国について、公表されている犯罪統計等を調べたが、現時点でこれら資料に基づいて傾向めいたことを論じるのは難しい」旨の報告があった。

(2)佐藤委員より、いわゆるロス疑惑事件に関する報道についての警察の対応について質問し、長官から、「日本警察としてコメントすべき立場にない。日米刑事共助条約に基づいて我が国に捜査共助要請があった場合は、法務省が窓口になる」旨の説明があった。