定例委員会の開催状況

第1 日 時 平成20年10日(木)

午前10時00分 午前125

第2 出席者 泉委員長、佐藤、吉田、葛西、長谷川、田尾各委員

長官、次長、官房長、刑事局長、交通局長、警備局長、

情報通信局長

長官官房審議官(生活安全局担当)、首席監察官、

国家公安委員会会務官

第3  議事の概要

  議題事項

(1)国家公安委員会委員長に対する異議申立てに関する情報公開・個人情報保護審査会への諮問について

国家公安委員会会務官から、「国家公安委員会委員長が行った保有個人情報不開示決定(形式不備のため不開示)に対してなされた異議申立てについて、行政機関個人情報保護法第42条の規定に基づき、情報公開・個人情報保護審査会に諮問を行うこととしたい」旨の説明があり、原案どおり決定した。

(2)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会あての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、一部修正の上、その内容を了承した。

 2  報告事項

(1)監察の取扱い事案について

首席監察官から、栃木県警察の警部補が、任意捜査中の女性被疑者に対してわいせつな行為をしたとして、6月17日に通常逮捕された事案に関し、同県警察は、7月8日、同警部補を懲戒免職処分とするとともに、監督責任として、元上司2名を所属長訓戒等の措置とした旨の報告があった。

(2)平成20年6月末現在の刑法犯認知・検挙状況について

長官官房審議官(生活安全局担当)から、平成20年6月末現在、刑法犯認知件数が、前年同期に比べ5.0%減少していること、検挙件数、検挙人員はともに減少したが、検挙率は前年同期に比べ0.3ポイント上昇していること等について報告があった。

(3)平成20年度総合セキュリティ対策会議について

長官官房審議官(生活安全局担当)から、平成20年度総合セキュリティ対策会議では、「インターネット上での児童ポルノの流通に関する問題と対策」をテーマとして検討を行う旨の報告があった。

(4)元大分県教育庁教育審議監らによる教員採用をめぐる贈収賄事件について(大分県警察)

刑事局長から、大分県教育庁教育審議監らによる教員採用をめぐる贈収賄事件の事案概要、捜査状況等について報告があった。

吉田委員より、「公教育の場で起きた深刻な汚職事件であり、これを検挙したことは大いに評価したい」旨、発言した。

(5)北海道洞爺湖サミットに伴う警備実施結果について

警備局長から、7月7日から9日までの間に開催された北海道洞爺湖サミットに伴う警備の実施結果について報告があった。

佐藤委員より、「混乱なく警備を完遂できてよかった。警備実施に直接携わった者だけでなく、分担して他の任務に当たった者も含めて、全国の警察職員に対して敬意を表したい」旨、吉田委員より、「今回の警備は、特に若い警察官にとってよい経験になったと思う。今後の警備に生かすべく、この経験を大事にしてほしい」旨、それぞれ発言し、長官から、「反省すべきことも伝承すべきことも多々あると思うので、反省教訓等を取りまとめ、今後に生かしたい」旨の説明があった。

長谷川委員より、「サミット警備期間中に電車を利用した際、多くの場所で、警戒中の警察官が道を聞かれ、大変親切に応対している様子を見かけた。丁寧な対応はよいことではあるが、警戒中であり、陽動作戦として悪用されるおそれもあると考えられるところであり、どのように考えているのか」旨、質問し、警備局長から、「警備実施の際には常に問題になることであり、平素から警戒任務に当たっている機動隊員等に対しては、無線を活用するなどして他の者に引き継ぐとか、なるべく簡潔な説明で済ませるよう指示しているが、今回は警察署から動員した警察官を警備に当てざるを得なかったため、指導が徹底できない部分もあったと思う」旨の説明があった。

葛西委員より、「新幹線の車体に落書きされ、列車が運休した事案があったが、テロの変形として示威行為をやったという可能性はないのか」旨、質問し、警備局長から、「テロとは無関係であると思われる」旨の説明があった。

委員長より、「今回の警備に関しては、警察の使命を果たしたことに対して多くの委員から感謝のことばがあった旨を関係者に伝えていただき、次に備えて一層ご努力いただきたい」旨、発言した。

(6)皇太子殿下のスペイン国御訪問に伴う警衛警備について

警備局長から、「皇太子殿下は、7月16日から23日までの間、2008年サラゴサ国際博覧会御臨席等のため、スペイン国を御訪問になる。これに伴い、所要の警衛警備を実施する」旨の報告があった。