定例委員会の開催状況

第1   平成211日(木)

午前10時00分 前1100

第2 出席者 佐藤、吉田、葛西、長谷川、田尾各委員

長官、次長、官房長、生活安全局長、交通局長、警備局長、

情報通信局長

組織犯罪対策部長

第3  議事の概要

  議題事項

(1)人事案件について

官房長から、「6月26日付け、警察庁長官の任免及び6月23日付け、地方警務官の人事案件1名について発令していただきたい」旨、「6月26日付け、内閣承認人事5名の人事案件について内閣に承認を依頼していただきたい」旨、「6月26日付け、警察庁長官の任免について内閣総理大臣に承認を依頼したい」旨及び「6月26日付け、地方警務官に係る倫理監督官について指名したい」旨の説明があり、原案どおり決定した。

(2)「道路交通法施行規則の一部を改正する内閣府令案」等について

交通局長から、内閣総理大臣が指定する三輪の自動車を二輪の自動車とみなすこととする道路交通法施行規則の一部を改正する内閣府令案と、内閣総理大臣が指定する三輪の自動車の要件を定める内閣府告示案について説明があり、原案どおり決定した。

(3)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会あての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

  報告事項

(1)警察庁長官に対する開示請求の状況等について(行政機関情報公開法関係)

官房長から、6月5日までの間に警察庁長官に対してなされた行政文書の開示請求の状況及び開示請求に対する決定について報告があった。

(2)国会の状況について

官房長から、最近の国会の状況について報告があった。

(3)民事介入暴力対策兵庫大会等の開催に合わせた弁護士による六代目山口組総本部に対するデモンストレーションの実施結果について

組織犯罪対策部長から、「6月5日午後、『第70回民事介入暴力対策兵庫大会』・『第18回暴力団追放兵庫県民大会』が同時開催されたのに合わせ、前日の6月4日には、弁護士有志によるデモンストレーションとして山口組総本部周辺のデモ行進が行われた。兵庫県警察においても、大会主催者の一員として全面協力し、一連の行事に所要の警戒体制をとった結果、デモ行進は特段の動向なく終了した」旨の報告があった。

(4)2010年APEC開催に伴う警備について

警備局長から、2010年APEC首脳会議等の開催地、警備課題等について報告があった。

3 その他

(1)吉田委員より、「足利事件に関し、昨日、最高検察庁の次長検事が記者会見で謝罪をしたようであるが、警察での今後の対応について、また、警察庁に検討チームができたと聞いているが、その検討状況はどうか」旨の質問があり、長官から、「警察庁では、6月5日に刑事局担当の審議官を長とした、刑事企画課長、捜査第一課長及び犯罪鑑識官をメンバーとする検討チームを設置した。当時の捜査資料、公判記録等を精査し、DNA型鑑定や被疑者の取調べを含め、足利事件の捜査における問題点等について検討を行うものである。今後は、栃木県警察とも連携して、本件について適時適切に対処したい」旨の説明があった。

田尾委員より、「今後の検討として、DNAを含めた証拠物の保存や管理のあり方に関して、国家公安委員会規則の制定や犯罪捜査規範の改正もあり得るのか」旨の質問があり、長官から、「その点も含め、今後の検討としたい」旨の説明があった。

長谷川委員より、「MCT118型検査法では1千分の1、STR型検査法では4兆分の1と言われているが、それは数学の確率論的な精度である。実務では、誤差や第三者のものが混在する可能性もあるので、DNA型鑑定だけに頼るのではなく、様々な証拠を収集していくことが大事である」旨の発言があった。