定例委員会の開催状況
第1 日 時 平成21年7月9日(木)
午前10時00分 ~ 午前11時25分
第2 出席者 林委員長、佐藤、吉田、葛西、長谷川、田尾各委員
長官、次長、官房長、刑事局長、交通局長、警備局長、
情報通信局長
長官官房審議官(生活安全局担当)、
国家公安委員会会務官
第3 議事の概要
1 議題事項
(1)人事案件について
官房長から、「8月5日付け、内閣承認人事2名の人事案件について内閣に承認を依頼していただきたい」旨の説明があり、原案どおり決定した。
(2)国家公安委員会委員長に対する開示請求に関する決定について(行政機関情報公開法関係)
国家公安委員会会務官から、国家公安委員会委員長に対して本年5月11日になされた行政文書の開示請求に対する開示決定等について説明があり、原案どおり決定した。
(3)総合物流施策大綱2009-2013(案)の策定について
交通局長から、交通流対策や交通事故防止対策を盛り込んだ総合物流施策大綱(案)について説明があり、原案どおり決定した。
吉田委員より、「大綱を作成した際にも多分議論になったことと思うが、カタカナ表記の用語が多くて、大綱の内容が分かりにくい。交通局だけでなく、他局においても外来語の表記には注意してほしい」旨の発言があった。
(4)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について
国家公安委員会あての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、一部修正の上、その内容を了承した。
2 報告事項
(1)警察庁長官に対する開示請求の状況等について(行政機関情報公開法関係)
官房長から、7月3日までの間に警察庁長官に対してなされた行政機関情報公開法関係の開示請求に係る決定について報告があった。
(2)国会の状況について
官房長から、最近の国会の状況について報告があった。
(3)犯罪被害者等給付金不支給裁定に対する審査請求事案の審理結果等について
官房長から、審査請求事案に関し、専門委員による調査・審議の状況、その後、審査請求が取り下げられたこと等について報告があった。
田尾委員より、「犯罪被害給付制度に係る審査請求事案の中には、複雑な事案もあるので、専門委員による調査・審議の結果が出た時点など、事案に応じて適時に情報提供をしてほしい」旨の発言があり、官房長から、「そのとおりとさせていただきたい」旨の説明があった。
(4)大阪市此花区内パチンコ店における現住建造物等放火・殺人等事件について(大阪府警察)
刑事局長から、7月5日、大阪市此花区のパチンコ店で発生した現住建造物等放火・殺人等事件について、7月6日、被疑者を逮捕した旨の報告があった。
吉田委員より、「被疑者を逮捕できて良かったと思う。本件のようにガソリンを使う手口で職業安定所の女性職員が襲われた事件が昨日発生したこともあり、本件の手口をまねた模倣犯、類似犯の発生が心配である」旨の発言があった。
(5)高知県下における連続爆発物使用建造物損壊事件の検挙について
刑事局長から、昨年11月18日、高知県下において発生した爆発物を使用したとみられる建造物損壊事件について、高知県警察では、発生直後から「企業対象連続爆破事件特別捜査本部」を設置して鋭意捜査中のところ、7月6日、本件被疑者として暴力団組員1名を逮捕した旨の報告があった。
(6)北朝鮮による弾道ミサイル発射事案への対応について
警備局長から、北朝鮮による弾道ミサイル発射事案への政府及び警察の対応、貨物検査特措法案の概要について報告があった。
葛西委員より、「法律がなければ、貨物検査ができないということであれば、緊急事態には対応できないのではないか。すべてがあらかじめ予定されている事案とは限らない。行政姿勢として、アカウンタビリティを優先させ、法的根拠がなければ、予想できない事態を放置するという姿勢では、霞ヶ関批判を呼ぶことになる。何としてもやるという心構えでやらないと、今のような危機的状況に対処できないのではないか。これまでもきちんと対処していると思うが、一般的な行政姿勢として、新しい事態に対してどう対処するかということを考えるべきである」旨の発言があった。
(7)皇太子殿下の第45回献血運動推進全国大会御臨席等(長崎県)に伴う警衛警備について
警備局長から、皇太子殿下は、7月15日及び16日、標記の式典への御臨席等のため、長崎県へ行啓になる予定であり、これに伴い、所要の警衛警備を実施する旨の報告があった。
3 その他
(1)刑事局長から、平成17年4月25日に兵庫県尼崎市内で発生した、JR西日本福知山線列車事故について、兵庫県警は、昨年9月8日に10名を業務上過失致死傷で書類送検していたところ、7月8日、神戸地方検察庁において、1名が起訴された旨の報告があった。
(2)佐藤委員より、「韓国がサイバー攻撃を受けたようだが、今回は日本への攻撃はなかったのか」旨の質問があり、情報通信局長から、「日本への攻撃は確認されていない」旨の説明が、また、警備局長から、「米国も攻撃を受けたようである」旨の説明があった。