定例委員会の開催状況

第1   平成21015日(木)

午前10時00分 午前1125

第2 出席者 中井委員長、佐藤、吉田、葛西、長谷川、田尾各委員

長官、官房長、生活安全局長、刑事局長、交通局長、

警備局長、情報通信局長

首席監察官、国家公安委員会会務官

第3  議事の概要

  議題事項

(1)人事案件について

官房長から、「10月27日付けを始めとする地方警務官等2名の人事案件について発令していただきたい」旨の説明があり、原案どおり決定した。

(2)国家公安委員会委員長に対する開示請求に関する決定について(行政機関情報公開法関係)

国家公安委員会会務官から、国家公安委員会委員長に対して9月18日になされた行政文書の開示請求に関し、行政機関情報公開法第5条第6号に該当する部分を除き、開示することとしたい旨の説明があり、原案どおり決定した。

(3)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会あての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、一部修正の上、その内容を了承した。

  報告事項

(1)地方分権改革推進委員会「第3次勧告」について

官房長から、10月7日に地方分権改革推進委員会が決定した「第3次勧告」の概要について報告があり、交通局長から、具体的に講ずべき見直し措置を提示された道路交通法等の条項に係る今後の対応について報告があった。

(2)平成21年度全国警察柔道大会及び全国警察剣道大会の開催について

官房長から、平成21年度全国警察柔道大会が10月20日に、全国警察剣道大会が同月21日に日本武道館で開催される旨の報告があった。

(3)平成21年度第一次補正予算の事業に係る執行の見直し結果について

官房長から、平成21年度第一次補正予算の事業に係る執行の見直し結果について報告があった。

(4)平成22年度警察庁予算概算要求(案)の概要について

官房長から、平成22年度警察庁予算概算要求(案)の概要について報告があった。

(5)岩手県警察における物品購入等に係る不適正な経理処理等について

官房長から、岩手県警察における物品購入等に係る不適正な経理処理等について報告があった。

(6)ICPO・国連閣僚会議の開催結果について

官房長から、10月11日から12日までの間、シンガポール共和国において開催された、持続可能な治安構築における国際警察活動の役割に関するICPO・国連閣僚会議において、国家公安委員会委員長がスピーチを行った旨の報告があった。

(7)監察の取扱い事案について

首席監察官から、北海道警察の警部補が、もめごと事案の処理に際して、酒気帯び運転で臨場した上、当事者に暴行を加えた事案に関し、北海道警察は、10月15日、同警部補を懲戒免職処分とするとともに、監督責任として、上司ら5名を本部長訓戒等の措置とする予定である旨の報告があった。

吉田委員より、「当該職員には、これまでにアルコール依存の話はなかったのか」旨の質問があり、首席監察官から、「前の所属からアルコール依存的な傾向があることなどの引継ぎを受けていた」旨の説明があった。

(8)所在不明者発見活動に関する規則(案)の概要に係る意見公募手続について

生活安全局長から、所在不明者の発見のための活動、発見時の措置等に関し必要な事項を定める所在不明者発見活動に関する規則(案)の概要を一般に公表し、意見を募集する旨の報告があった。

葛西委員より、「『家出人』と言っていたのを『所在不明者』という言葉に改めるとのことだが、『所在』という言葉は、主に物の場合に使う言葉であって、人の場合にはあまり使う言葉ではないと思う。むしろ『行方不明人』や『行方不明者』の方が分かりやすいのではないか」旨の発言があり、生活安全局長から、「『行方不明者』についても一つの候補として色々と検討したが、事務的には、最終的に『所在不明者』にしたものである。しかしながら、今回の委員からの御意見を受け、検討させていただきたい」旨の説明があった。

委員長より、「事前に説明を受けたときにも申し上げたが、届出があって、事件性があるなどの場合に、DNAを採取して、データベース化をすべきではないか。データベースがあれば、全国で身元不明死体が発見されたり、あるいは事件があったときにすぐに比較照合できる。データベースを様々な形で作っていく。必要があるときに、家族等の了解の下に家の中で髪の毛を探すなど地道な積み上げが必要だろうと思う。手間もかかるし、費用も掛かるかもしれないが、最初の段階から、そういったことをやるということを基本としてほしい」旨の発言があり、生活安全局長から、「現在も所在不明者と身元不明死体が一致する疑いがあるなどの場合は、必要な資料収集のためにDNAを提出してもらっているところである。DNAのデータベースを増やすという考え方であれば、全てについてDNAを採取することになると思うが、出された家出人捜索願の約6割が一週間くらいで帰ってきている現状にあることから、全部についてまではDNAを採取する必要性がないと思う」旨の説明があり、委員長より、「届出があったケース全てについて採取しろとまで言っているのではない。現在警察では、家出人の中でも生命、身体に危険が及んでいるなどのときだけ調査をしていると思う。そのときだけDNAを採取して、何か問い合わせがあったときに瞬時に判断できるようにすることは、悪いことではないと思う。何かがあったと分かったときにDNAを採取するのでは遅いのではないか」旨の発言があり、生活安全局長から、「御指摘のとおりであるので、現在も犯罪に巻き込まれた可能性があるなどの特異所在不明者のDNA採取を行っているところである」旨の説明があった。

佐藤委員より、「パブリックコメントで使用される文書では、『次長通達から国家公安委員会規則に改めた上』と経緯を説明しているが、国家公安委員会規則に改めるかどうかについても意見を募集しているような印象を与えるので、初めから規則の冒頭に、単なる規則案ではなく、国家公安委員会規則案と書いて意見を募集してはどうか」旨の発言があり、生活安全局長から、「そのとおりとしたい」旨の説明があった。

(9)福岡県暴力団排除条例の制定について

刑事局長から、10月13日に成立した福岡県暴力団排除条例について、条例制定の背景、条例の内容等について報告があった。

3 その他

(1)警備局長から、「成田国際空港は、10月22日、2,500mに延長された平行滑走路の供用を開始する予定である。また、新誘導路の建設等、新たな空港整備も予定している。極左暴力集団は、同滑走路の供用等に反発し、『テロ、ゲリラ』事件を引き起こすことも懸念されることから、千葉県警察で警戒警備等を実施している」旨の報告があった。