定例委員会の開催状況

第1 日 時 平成22年7月15日(木)

午前10時00分 午前11時10分

第2 出席者 中井委員長、葛西、長谷川、田尾、髙木、山本各委員

長官、次長、官房長、生活安全局長、刑事局長、交通局長、

警備局長、情報通信局長

第3  議事の概要

  議題事項

(1)        国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会あての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

  報告事項

(1)福岡県公安委員会を相手とする遺族給付金不支給裁定処分取消訴訟の判決について

官房長から、福岡県公安委員会による犯罪被害者等給付金不支給裁定について提起された取消請求訴訟の判決結果について報告があった。

田尾委員より、「本件については、2年前に国家公安委員会において裁決を行ったところであるが、十分論点について検討し、専門委員の意見を聞いた上で、『福岡県公安委員会の判断が相当である』という結論となったと記憶している。論点となっているいわゆる除斥や時効の解釈については、法律が施行されてから30年近くの間、問題はないと認識されていた事柄であり、今回の地裁の判断は、非常に大胆なもので、解釈の枠をいささかはみ出しているのではないかという気がする。最終的には福岡県公安委員会が判断されることではあるが、この判決が実務に与える影響も大きいと思うので、控訴審の判断を求めるのがよいと思う」旨の発言があり、官房長から、「福岡県公安委員会側では、国家公安委員会の意見も参考としつつ、控訴する考えであると聞いている」旨の説明があった。

委員長より、「田尾委員からの専門家としての御意見を、きちんと福岡県公安委員会に伝えていただくよう、お願いする」旨の発言があった。

(2)平成22年6月末現在の刑法犯認知・検挙状況について

生活安全局長から、平成22年6月末現在の刑法犯の認知件数は、前年同期に比べて8.4%減少、検挙率は0.2ポイント上昇していること等について報告があった。

(3)平成22年上半期の振り込め詐欺の認知・検挙状況及び「振り込め詐欺の撲滅に向けた全国官民連絡会議」の開催について

生活安全局長から、平成22年上半期の振り込め詐欺の認知・検挙状況について、振り込め詐欺の被害は、前年同期と比べ減少となった旨及び7月15日、警察庁において、「振り込め詐欺の撲滅に向けた全国官民連絡会議」を開催する旨の報告があった。

(4)犯罪死の見逃し防止に資する死因究明制度の在り方について

~中間取りまとめの概要~

刑事局長から、犯罪死の見逃し防止に資する死因究明制度の在り方に関する研究会が中間報告として取りまとめた内容について報告があった。

(5)第22回参議院議員通常選挙の違反取締りについて

刑事局長から、第22回参議院議員通常選挙の違反取締りについて報告があった。

(6)元日本振興銀行(株)会長らによる銀行法違反事件の検挙について(警視庁)

刑事局長から、警視庁における元日本振興銀行(株)会長らによる銀行法違反事件の検挙について報告があった。

(7)第16回銃器犯罪根絶の集い・八王子大会の開催について

刑事局長から、7月23日に開催される「第16回銃器犯罪根絶の集い・八王子大会」について報告があった。

委員長より、「本件の広報ポスターを見ると、あまりにも情報を盛り込みすぎのように思える。もう少し、表記する情報については絞って、シンプルで分かりやすいものになるよう工夫していただきたい」旨の発言があった。

(8)更新時講習関係通達の見直しについて

交通局長から、本年5月20日に実施された事業仕分けの議論の中で、講習で使用する教本について定めている警察庁通達において、特定の教材の名称が挙げられていることが、競争性を阻害しているのではないかと指摘されたことを踏まえ、通達から特定の教材の名称を削除するなど、必要な見直しを行う旨の報告があった。

委員長より、「(7)についても同様の指摘をしたが、本件の教材についてもその内容がシンプルでかつ分かりやすいものになるよう、工夫していただきたい」旨の発言があった。

(9)平成19年改正道路交通法施行後1年間の結果について(平成21年6月施行分)

交通局長から、平成19年改正道路交通法の施行により、昨年6月1日から導入された講習予備検査の施行後1年の実施状況や、施行前後1年の違反行為による取消し処分件数の状況等の結果について報告があった。