定例委員会の開催状況


第1 日 時 平成23年5月12日(木)

午前10時00分 午前11時45分


第2 出席者 中野委員長、長谷川、田尾、山本、前田各委員

長官、次長、官房長、生活安全局長、刑事局長、交通局長、

警備局長、情報通信局長

首席監察官


第3  議事の概要

1 議題事項

(1)人事案件について

官房長から、「5月16日付け地方警務官等1名の人事案件につ
いて発令していただきたい」旨の説明があり、原案どおり決定した。

(2)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答
を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、内
容を一部修正の上、その内容を了承した。

2 報告事項

(1)「東日本大震災に係る被災地における生活の平常化に向けた当面
の取組方針」(仮称)の策定について

官房長から、政府として本格的な復興の取組の段階に至るまでの
当面3か月程度の間に取り組んでいく施策を取りまとめ、東北地方
太平洋沖地震緊急災害対策本部において決定する予定となっている
「東日本大震災に係る被災地における生活の平常化に向けた当面の
取組方針」(仮称)について報告があった。

(2)国会の状況について

官房長から、最近の国会の状況について報告があった。

(3)平成23年第1四半期における地方警務官に係る贈与等報告書に
ついて

官房長から、「国家公務員倫理法の規定に基づき、地方警務官か
ら平成23年第1四半期における贈与等報告書が国家公安委員会に
対して提出され、これを国家公安委員会委員長が専決で受理し、こ
のうち、指定職以上の職員に係るものについては、その写しを国家
公務員倫理審査会へ送付することとしている」旨の報告があった。

(4)平成22年度第4四半期監察の実施状況について

首席監察官から、警察庁が都道府県警察等に対して行った平成2
2年度第4四半期における監察の実施状況について報告があった。

(5)「被災地等における安全・安心の確保対策」の改定等について

生活安全局長から、5月11日、犯罪対策閣僚会議の下に設置さ
れた「被災地等における安全・安心の確保対策ワーキングチーム」
において、「被災地等における安全・安心の確保対策」の改定がな
されたこと等について報告があった。

(6)平成22年度「総合セキュリティ対策会議」報告書について

生活安全局長から、「平成22年度総合セキュリティ対策会議で
は、“安全・安心で責任あるサイバー市民社会の実現”をテーマに、
『不正アクセス対策』、『違法・有害情報対策』及び『サイバー防
犯ボランティア育成』について検討を行い、報告書に取りまとめた」
旨の報告があった。

田尾委員より、「報告書では、今年も、非常に良い提言がされて
いる。特に、フィッシングの犯罪化について取り上げてもらってい
ることは良いと思う。提言が法律等の施策に結びついているという
点においてよく活躍していただいている会議ではないかと思う。と
ころで、フィッシングは、現在は犯罪ではないため公的な統計はな
い訳であるが、何らかの形での統計はあるのか。また、あるとすれ
ば、その動向についてはどうか」旨の発言があり、生活安全局長か
ら、「民間の団体で統計をとっており、ある程度把握している。件
数については、増加傾向にある」旨の説明があった。

(7)焼肉店における食中毒による業務上過失致死傷容疑事案について

刑事局長から、焼肉店における食中毒による業務上過失致死傷容
疑事案について報告があった。

(8)第17回統一地方選挙における違反取締状況について

刑事局長から、第17回統一地方選挙における違反取締状況につ
いて報告があった。

(9)組織犯罪対策要綱の改正について

刑事局長から、組織犯罪対策要綱の改正について報告があった。

(10)平成22年度銃器対策推進状況(案)及び平成23年度銃器対策
推進計画(案)について

刑事局長から、平成22年度銃器対策推進状況(案)及び平成2
3年度銃器対策推進計画(案)について報告があった。

(11)更新時講習の教材の在り方の見直しについて

交通局長から、「昨年5月に行われた事業仕分けにおいて、教材
の調達についてコストの削減を求められたことを受けて、運転免許
制度に関する懇談会において取りまとめられた、『更新時講習の教
材の在り方についての提言』の内容等を踏まえ、意見公募手続を実
施した上、更新時講習の教材の在り方を見直すものである」旨の報
告があった。

(12)栃木県鹿沼市において発生した交通死亡事故を受けた取組につい

交通局長から、「本年4月18日、栃木県鹿沼市において、歩道
上を通行していた登校途中の小学生の列にクレーン車が突進し、児
童6人が死亡する事故が発生した。5月9日、当該事故を起こした
被疑者が自動車運転過失致死罪により起訴されたが、被疑者には、
意識障害を伴う発作を起こす持病があり、事故に際しては、発作が
起きて意識を喪失していたものと認められたことから、同種事故の
再発防止に向けた取組を推進するものである」旨の報告があった。

(13)皇太子殿下の第22回全国「みどりの愛護」のつどい御臨席等に
伴う警衛警備について

警備局長から、「皇太子殿下は、5月13日から14日までの間、
第22回全国『みどりの愛護』のつどい御臨席等のため、富山県へ
行啓になる予定であり、これに伴い、所要の警衛警備を実施する」
旨の報告があった。

(14)オサマ・ビンラディンの死亡及びそれに伴う警察措置について

警備局長から、オサマ・ビンラディンの死亡及びそれに伴う警察
措置について報告があった。

(15)外為法違反事件被疑者の検挙について

警備局長から、外為法違反事件被疑者の検挙について報告があっ
た。

(16)東日本大震災に伴う警察措置について

警備局長から、東日本大震災に伴う警察措置に関し、福島第一原
子力発電所周辺における活動及び被災県警察に対する支援体制の強
化について報告があり、関連発言として、刑事局長から、主な被災
地である岩手、宮城、福島3県における死体取扱及び身元確認状況
等とともに、5月13日から集中的に行方不明者の御家族等から身
元確認のための資料の確認、採取等を行うこととしたことについて、
生活安全局長から、避難所において相談受理等に従事する特別派遣
の女性警察官による被災者支援の状況及び被災地等における震災に
便乗した詐欺、悪質商法、悪質な流言飛語等に対する防犯、取締り
活動の強化について、交通局長から、主な被災地3県及び震災関連
地を管轄する14都県における運転免許証の再交付の状況について、
情報通信局長から、各種警察通信活動の状況について、それぞれ報
告があった。

3 その他

(1)生活安全局長から、栃木県警察における、警察官の拳銃使用によ
る死亡事案に係る国家賠償請求事件の控訴審判決において、原判決
を変更し、栃木県に対して賠償を命ずる判決があり、栃木県警察に
おいては、上告及び上告受理の申立てを行う方針であることについ
て報告があった。