定例委員会の開催状況


第1 日 時 平成23年6月23日(木)

午前10時00分 午前11時45分


第2 出席者 中野委員長、長谷川、田尾、髙木、山本、前田各委員

長官、次長、官房長、生活安全局長、刑事局長、交通局長、

警備局長、情報通信局長

首席監察官


第3  議事の概要

1 議題事項

(1)銃砲刀剣類所持等取締法施行令等の一部を改正する政令案につい

生活安全局長から、6月24日公布予定の情報処理の高度化等に
対処するための刑法等の一部を改正する法律の施行に伴い、刑法に
新たに加わる強制執行妨害行為に係る罪等を、銃砲刀剣類所持等取
締法施行令に規定される凶悪な罪に追加するほか、所要の改正を行
う政令案について説明があり、原案どおり決定した。

(2)警備業の要件に関する規則等の一部を改正する規則案について

刑事局長から、6月24日公布予定の情報処理の高度化等に対処
するための刑法等の一部を改正する法律の施行に伴い、刑法に新た
に加わる強制執行妨害行為に係る罪等を、警備業の要件に関する規
則等の国家公安委員会規則に規定される「暴力的不法行為その他の
罪に当たる違法な行為で国家公安委員会規則で定めるもの」及び暴
力団員による不当な行為の防止等に関する法律施行規則に規定する
「暴力的不法行為等」に追加するほか、所要の改正を行う政令案に
ついて説明があり、原案どおり決定した。

委員長より、「先般、6億円が強奪された、柴崎町三丁目警備保
障会社に対する多額強盗傷人事件について、その内容を見ていると、
当事者となった警備業者そのものが非常にずさんと言うか、問題が
あると思うが、規則の改正等の検討は必要なのか」旨の発言があり、
生活安全局長から、「御指摘の件については、警視庁で調査が進ん
でおり、当該業者にあっては、職員の教育・研修や施設・設備など
についての基準に満たない点を始め、不備があったのではないかと
考えられるところ、それを踏まえ、適正な処分が行われるものと考
えている」旨の説明があった。委員長から「つまり、規則自体に不
備があるのではなくて、業者が規則を守っていなかったということ
か」旨の発言があり、生活安全局長から、「基本的にそのように考
えている」旨の説明があった。

(3)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答
を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、そ
の内容を了承した。

2 報告事項

(1)国会の状況について

官房長から、最近の国会の状況について報告があった。

(2)東日本大震災復興基本法について

官房長から、「東日本大震災復興基本法が、6月20日に成立、
24日に公布・施行される予定である」旨の報告があった。

(3)平成24年度の国家公務員の新規採用抑制の方針について

官房長から、6月17日に閣議決定された、「平成24年度の国
家公務員の新規採用抑制の方針について」報告があった。

(4)平成23年春の勲章伝達式について

官房長から、4月29日付けで発令される平成23年春の叙勲等
に関し、警察関係の受章者に対する勲章等の伝達式の予定等につい
て報告があった。

(5)平成23年警察白書について

総括審議官から、7月下旬に閣議配布される予定の平成23年警
察白書の内容について報告があった。

(6)監察の取扱い事案について

首席監察官から、「静岡県警察の警察行政職員が、酒気帯び運転
をしたとして6月8日に現行犯逮捕された事案等に関し、同県警察
は、6月23日、同警察行政職員を懲戒免職処分とするとともに、
監督責任として、上司を本部長注意の措置とする予定である」旨の
報告があった。

(7)平成23年度総合セキュリティ対策会議の運営について

生活安全局長から、「平成23年度の総合セキュリティ対策会議
では、『サイバー犯罪捜査における事後追跡可能性の確保』をテー
マに選定し、事後追跡に係る主要な問題となっている『インターネ
ット上の高度匿名化手法』、『インターネットカフェ』及び『無線
LAN、データ通信カード』に対する対策の在り方について検討す
ることとなった」旨の報告があった。

(8)埼玉県深谷市議会議員選挙違反取締りをめぐる苦情等に関する調
査結果について

刑事局長から、埼玉県深谷市議会議員選挙違反取締りをめぐる苦
情等に関する調査結果について報告があった。

(9)次世代安全運転支援システム(DSSS)の運用開始について

交通局長から、パイロット事業として東京都及び神奈川県におい
て整備を進めていた「次世代安全運転支援システム(DSSS)」
の運用開始について報告があった。

(10)外為法違反事件被疑者の逮捕について

警備局長から、外為法違反事件被疑者の逮捕について報告があっ
た。

(11)東日本大震災に伴う警察措置について

警備局長から、東日本大震災に伴う警察措置に関し、これまでの
特別派遣部隊の数、福島第一原子力発電所周辺における活動等につ
いて報告があり、関連発言として、刑事局長から、主な被災地であ
る岩手、宮城、福島3県における死体取扱及び身元確認状況等につ
いて、生活安全局長から、避難所において相談受理等に従事する特
別派遣の女性警察官の活動状況及び行方不明者の親族等に対し、死
亡届に添付する書面を交付すること等について、交通局長から、6
月初旬から実施されている福島第一原子力発電所の汚染水の処理に
用いる大型タンクの輸送に関する現在の状況について、情報通信局
長から、各種警察通信活動の状況について、それぞれ報告があった。