定例委員会の開催状況


第1 日 時 平成23年10月6日(木)

午前10時00分 午前10時55分


第2 出席者 山岡委員長、田尾、髙木、山本、前田各委員

長官、次長、官房長、生活安全局長、刑事局長、交通局長、

警備局長、情報通信局長


第3  議事の概要

1 議題事項

(1)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を
要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内
容を了承した。

2 報告事項

(1)警察庁長官に対する開示請求の決定について(行政機関情報公開法
関係)

官房長から、警察庁長官に対する開示請求の決定について報告があ
った。

(2)全国殉職警察職員・警察協力殉難者慰霊祭の開催について

官房長から、全国殉職警察職員・警察協力殉難者慰霊祭の開催につ
いて報告があった。

(3)平成24年度採用候補者(国家公務員採用Ⅰ種・Ⅱ種試験合格者)
の内定について

官房長から、平成24年度採用候補者(国家公務員採用Ⅰ種・Ⅱ種
試験合格者)の内定について報告があった。

(4)「地方向け補助金等の一括交付金化」に係る意見照会への対応につ
いて

官房長から、「地方向け補助金等の一括交付金化」に係る意見照会
への対応について報告があった。

委員長より、「警察にとって一括交付金化がなじまないことについ
ては、どのように認識しているのか」旨の発言があり、官房長から、
「昨年、この一括交付金化を最初に導入するに当たっては、相当な議
論を行ったところであるが、最終的には総理のところで決まったもの
である。警察の主張とは矛盾しない形でとりあえず決着したとは思う
が、きちんと議論をさせてもらいたいというのが我々の希望である。
都道府県向けの補助金というのは、国全体では意外と少ないことから、
昨年は警察が目立っていた。今年度は市町村向けの補助金が中心にな
るようであり、警察としては、市町村向けの補助金はないが、いずれ
にしても警察の実情をきちんと理解してもらえるように主張してまい
りたい」旨の説明があった。

髙木委員より、「国家主権と地方分権の議論については、政府とし
て一度整理してもらう必要があるのではないか。本来国で仕切るべき
ものが、何でも分権と言っていれば良いということになっている感じ
がする」旨の発言があり、委員長より、「委員御指摘のとおりである。
官房長の説明にもあったが、そもそも地方で行うことが可能であり、
効率的であるものについて、すべて国がお膳立てをしてやらせるよう
なことは止めようというのが趣旨である。そのための分権であって、
本来国でやる必要があるものはきちんとやるべきである。警察の組織
は中央と地方が構造的に一体となって動いているわけであるから、何
でも分権という発想で一括交付金化することはなじまないことをよく
理解してもらう必要がある」旨の発言があった。

長官から、「これについては、これまで地方分権の議論が中心で、
国としてのあり方についての議論が少なかったように思う」旨の説明
があり、髙木委員より、「国家統制を強めろと言うつもりはないが、
最近の地方分権に関する議論を聞いていて疑問に感じることがある」
旨の発言があり、委員長より、「分権のそもそもの発想の原点は、よ
く言われる例で、『国の基準では、スキー場の道路整備だけでは予算
がつかないから、近くに公園等を一緒に造ることにすれば、環境整備
という名目で予算がつく。しかし、必要のない公園を造っても無駄に
なるだけなので、そのようなものは地方に任せた方が良いのではない
か』というようなことであったはずである。何でも『分権だから。み
んなやるから合わせろ』というような発想では、非常に乱暴な議論に
なってしまう」旨の発言があった。

(5)オペレーション・パンゲアⅣの実施結果について

生活安全局長から、オペレーション・パンゲアⅣの実施結果につい
て報告があった。

(6)平成23年秋の全国交通安全運動の実施結果について

交通局長から、「9月21日から30日までの『平成23年秋の全
国交通安全運動』期間中の交通事故死者数は、前年同期比29人減の
103人であり、統計で確認できる昭和29年以来最少であった。ま
た、期間中、各都道府県警察において、運動の重点等に沿った様々な
取組みが実施された」旨の報告があった。

(7)情報セキュリティ政策会議第27回会合の開催について

警備局長から、情報セキュリティ政策会議第27回会合の開催につ
いて報告があった。

委員長より、「明日この会議に出席するが、会議を開くだけでは抜
本的解決にはならない。警察として4,000事業者と連携を図って
いるが、他省庁においても同様の対策を講じるとしても、外注などす
れば、基本的に国家の機密保持というスタイルではなくなってしまう。
何か形を作ればできたような錯覚に陥りがちであるが、実効性のある
ことを考えなければならない。私からは、『警察だけということでは
ないが、警察はきちんと対応しており、やはり警察の意見をよく聞い
てもらい、警察が中心になって対策を講じていただく方が良いのでは
ないか』というようなことを申し上げたい」旨の発言があった。

(8)中央防災会議「地震・津波対策専門調査会」最終報告の概要につい

警備局長から、中央防災会議「地震・津波対策専門調査会」最終報
告の概要について報告があった。

(9)東日本大震災に伴う警察措置について

警備局長から、東日本大震災に伴う警察措置に関し、これまでの特
別派遣部隊の数、行方不明者の捜索活動等について報告があり、関連
発言として、刑事局長から、身元確認状況等について、生活安全局長
から、防犯及び犯罪取締り状況等について、交通局長から、信号機の
損壊・復旧状況等について、それぞれ報告があった。

3 その他

(1)官房長から、国家公安委員会委員長のインドネシア共和国訪問につ
いて報告があった。

(2)官房長から、平成24年度予算概算要求における地方警察官の増員
要求について報告があった。