定例委員会の開催状況


第1 日 時 平成23年12月22日(木)

午前10時00分 午後0時00分


第2 出席者 山岡委員長、長谷川、田尾、髙木、山本、前田各委員

長官、次長、官房長、生活安全局長、刑事局長、交通局長、

警備局長、情報通信局長

首席監察官、国家公安委員会会務官


第3  議事の概要

1 議題事項

(1)人事案件について

官房長から、「平成24年1月20日付け地方警務官2名の人事
案件について発令していただきたい」旨及び「平成24年1月20
日付け内閣承認人事2名の人事案件について内閣に承認を依頼して
いただきたい」旨の説明があり、原案どおり決定した。

(2)保有個人情報不開示決定に係る異議申立てに関する決定について

国家公安委員会会務官から、「国家公安委員会委員長が行った保
有個人情報不開示決定に対してなされた10月11日付けの異議申
立てについて、却下することとしたい」旨の説明があり、原案どお
り決定した。

(3)監察の取扱い事案について

首席監察官から、「12月15日の国家公安委員会の審査の要求
を受け、警察庁懲戒審査会は、12月19日、岐阜県岐阜中警察署
長に係る留置業務不適正事案の監督責任の審査結果を答申する」旨
の説明があり、同答申を踏まえ、同委員会において、同警察署長を
戒告処分とすることが決定された。

(4)「国家公安委員会に対する懲戒事案等の報告の基準」の運用につ
いて

首席監察官から、「警察庁においては、国家公安委員会に対し、
「国家公安委員会に対する懲戒事案等の報告の基準」に基づき、懲
戒事案等に係る報告を行っているところであるが、平成24年から
は、一定の軽微な事案等については、半年ごとにとりまとめて報告
を行うなど、その運用を改めることとしては如何か」旨の説明があ
ったが、田尾委員より、「国家公安委員会にその都度報告すべきか
否かの判断が簡単ではない事案もあり得ること等から、現行の運用
が妥当である」旨の発言があり、検討の結果、現行の運用のとおり
とすることとされた。

(5)「犯罪による収益の移転防止に関する法律の一部を改正する法律
の施行に伴う関係政令の整備等及び経過措置に関する政令案(仮称)」
等に対する意見の募集について

刑事局長から、「本年4月に成立した「犯罪による収益の移転防
止に関する法律の一部を改正する法律」の施行に伴う下位法令の改
正案を一般に公表し、意見を募集したい」旨の説明があり、原案ど
おり決定した。

髙木委員より、「施行期日は再来年の4月なのか」旨の発言があ
り、刑事局長から、「公布は来年3月を予定しているが、事業者に
周知徹底する準備期間が必要であることから、施行は再来年4月を
予定している」旨の説明があった。

(6)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答
を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、そ
の内容を了承した。

2 報告事項

(1)平成23年度警察庁補正予算(第4号)(案)の概要について

官房長から、平成23年度警察庁補正予算(第4号)(案)の概
要について報告があった。

(2)平成24年度警察庁予算の査定状況について

官房長から、平成24年度警察庁予算の査定状況について報告が
あった。

(3)監察の取扱い事案について

首席監察官から、「警視庁の巡査部長が、酒酔い運転をした事案
に関し、警視庁は、12月22日、同巡査部長を懲戒免職処分とす
るとともに、監督責任として上司2名を警視総監注意等の措置とす
る予定である」旨及び「兵庫県警察の巡査が、通行中の女性に強制
わいせつ行為をしたとして、11月21日に現行犯逮捕された事案
等に関し、同県警察は、12月22日、同巡査を懲戒免職処分とす
るとともに、監督責任として上司を本部長注意の措置とする予定で
ある」旨の報告があった。

(4)不正アクセス防止対策に関する行動計画の策定について

生活安全局長から、「平成22年度総合セキュリティ対策会議で
の提言を受け、本年6月30日に官民意見集約委員会(官民ボード)
を設置し、官民一体となって不正アクセス防止対策として講ずべき
措置について意見集約を行ってきたところ、その結論を本日午後開
催予定の第3回官民ボードにおいて、「不正アクセス防止対策に関
する行動計画」として取りまとめる」旨の報告があった。

(5)西海市(さいかいし)における女性2名被害の殺人事件等について
(長崎・千葉県警察)

刑事局長及び生活安全局長から、12月16日に発覚した西海市
(さいかいし)における女性2名被害の殺人事件等について報告があ
った。

長官から、「本件については、もっと早く打つべき手があったの
ではないかと思われるので、よく検証したいと思う。事件後、県警
の幹部からも話を聞いたが、もう一歩踏み込む方法があったのでは
ないか、ストーカー規制法あるいは、他の関係法令をもっと使うべ
きではなかったのか、その辺りの徹底がまだまだ足りないのではな
いか等について検証し、検討したい」旨の説明があった。

(6)暴力団情報に係る部外への情報提供の見直しについて

刑事局長から、暴力団情報に係る部外への情報提供の見直しにつ
いて報告があった。

(7)保護対策実施要綱の制定について

刑事局長から、保護対策実施要綱の制定について報告があった。

(8)金正日国防委員長の死去に伴う警備諸対策の推進について

警備局長から、金正日国防委員長の死去に伴う警備諸対策の推進
について報告があった。

(9)天皇誕生日一般参賀及び新年一般参賀に伴う警備について

警備局長から、「12月23日に天皇誕生日一般参賀が、平成2
4年1月2日に新年一般参賀が、それぞれ皇居において行われる予
定であり、本行事に伴い、皇宮警察本部及び警視庁で所要の警備を
実施する」旨の報告があった。

(10)野田内閣総理大臣の中国訪問に伴う警護警備について

警備局長から、「野田内閣総理大臣は、12月25日から26日
までの間、日中首脳会談等のため、中国を訪問する予定であり、所
要の警護警備を実施する」旨の報告があった。

(11)野田内閣総理大臣のインド訪問に伴う警護警備について

警備局長から、「野田内閣総理大臣は、12月27日から29日
までの間、日印首脳会談等のため、インドを訪問する予定であり、
所要の警護警備を実施する」旨の報告があった。

(12)野田内閣総理大臣の三重県訪問(伊勢神宮参拝)に伴う警護警備
について

警備局長から、「野田内閣総理大臣は、平成24年1月4日、伊
勢神宮参拝のため、三重県を訪問する予定であり、所要の警護警備
を実施する」旨の報告があった。

(13)東日本大震災に伴う警察措置について

警備局長から、東日本大震災に伴う警察措置に関し、これまでの
特別派遣部隊の数、行方不明者の捜索活動、被災3県における災害
警備活動中の警衛警護警備の実施状況等について報告があり、関連
発言として、刑事局長から、身元確認状況について、生活安全局長
から、防犯活動等について、それぞれ報告があった。

3 その他

(1)刑事局長から、日米地位協定をめぐる最近の動きについて報告が
あった。

田尾委員より、「米軍属の身柄の引渡しについてはどのように関
係してくるのか」旨の発言があり、刑事局長から、「本件は裁判権
の問題であり、身柄の引渡しとは直接関係しない。身柄の引渡しに
関しては、これまでの暴行事件等を契機として、改善が図られてき
ている」旨の説明があった。

(2)刑事局長から、暴力団の周囲にある者の実態把握の強化について
報告があった。