定例委員会の開催状況


第1 日 時 平成24年6月21日(木)

午前10時00分 午前11時45分


第2 出席者 松原委員長、長谷川、田尾、髙木、山本、前田各委員

長官、次長、官房長、生活安全局長、刑事局長、交通局長、
警備局長、情報通信局長
総括審議官、首席監察官


第3  議事の概要

1 議題事項

(1)人事案件について

官房長から、「7月3日付け地方警務官等1名の人事案件について
発令していただきたい」旨の説明があり、原案どおり決定した。

(2)平成24年警察白書(案)について

総括審議官から、平成24年警察白書(案)について説明があり、
原案どおり了承した。

(3)サイバー犯罪に関する条約に基づく中央当局の指定等について

刑事局長から、サイバー犯罪に関する条約に基づく中央当局の指定
等について説明があり、「法務大臣及び国家公安委員会並びにこれら
がそれぞれ指定する者」が、わが国の中央当局として通報されること
が了承されるとともに、「国家公安委員会が指定する者」について、
原案どおり決定した。

(4)「道路交通法施行令の一部を改正する政令案」について

交通局長から、地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進
を図るための関係法律の整備に関する法律の一部の施行に伴う道路交
通法施行令の一部を改正する政令案について説明があり、原案どおり
決定した。

(5)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を
要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内
容を了承した。

2 報告事項

(1)国会の状況について

官房長から、最近の国会の状況について報告があった。

(2)行政事業レビューにおける公開プロセスの結果について

官房長から、行政事業レビューにおける公開プロセスの結果につい
て報告があった。
 山本委員より、「インターネット・ホットライン業務について、今
後の経費負担は民間事業者側に求めるといった意見が出たということ
で、意見の中身は分かるが、そのような協力は得られるのか。協力が
完全に得られれば、これまでの事業は維持できるのかもしれないが、
時間もかかるし、相手もあることなので、『もう努力しろ』というこ
とで、従前の予算が打ち切られるようなことになれば、これまででき
ていたことができなくなってしまうと思う。替わりの財源が確保され
るまではこれまでどおりの事業はできるという認識でよいのか」旨の
発言があり、官房長から、「この業務については、コスト削減の観点
から、3年間の契約になっており、現在は2年目であるので、来年度
はこのまま行われることになる。しかし、今回の公開プロセスの評価
結果は尊重しなければならないので、これを踏まえて努力していくこ
とになる」旨の説明があった。
 山本委員より、「被害があることは確かであり、被害発生の防止の
必要性ということも十分意識しながら、経費の削減がされるべきであ
り、被害が起きているということも常に意識してもらうような工夫を
しながら進める必要があると思う」旨の発言があり、生活安全局長か
ら、「担当部局においても、これまでサイバー犯罪対策ということで、
民間事業者と様々なテーマについて検討する機会を設定してきており、
本件についても平成26年度予算に向けて、民間事業者等とも議論を
進めていきたいと考えている」旨、長官から、「結果として、民間の
経費負担が得られなかったとしても、それで事業が打ち切られるとい
うものではないと思う」旨の説明があった。
 山本委員より、「往々にして、現に発生している被害への対策とい
うことについての認識が薄くなってしまい、そのまま放置されてしま
っているということが他にもあり得るのではないかと感じており、そ
のような意味では、やはり、サイバー犯罪の被害はなくさなければな
らない被害であるので、しっかり対応してもらいたい」旨の説明があ
った。

(3)監察の取扱い事案について

首席監察官から、「大阪府警察の警部補が、飲酒運転取締りの捜査
書類等を捏造したとして、3月6日に通常逮捕された事案に関し、同
府警察は、6月21日、同警部補を懲戒免職処分とする予定である」
旨及び「熊本県警察の警部補が、酒気帯び運転をしたとして、6月3
日に現行犯逮捕された事案等に関し、同県警察は、6月21日、同警
部補を懲戒免職処分とするとともに、監督責任として、上司らを本部
長注意等の措置とする予定である」旨の報告があった。 田尾委員より、
「不正な飲酒運転取締りの事案に関して、この事案以外の立件は難し
い状況にあるということであるが、それとは別に、この警部補が昨年
中取り締まった17人について、不正な取締りを受けた疑いがあるも
のは、このまま何も対応しないで済むというわけにはいかないと思う
が、どのように考えているのか」旨の発言があり、首席監察官から、
「取締り結果に応じて対応しているものと承知している」旨の説明が
あった。

(4)平成23年中における山岳遭難及び水難の概況について

生活安全局長から、平成23年中における山岳遭難及び水難の概況
について報告があった。

(5)オウム真理教関係特別手配被疑者の逮捕等について(警視庁)

刑事局長から、オウム真理教関係特別手配被疑者高橋克也の逮捕等
について報告があった。
 髙木委員より、「高橋克也が逮捕後、弁護士と接見した後、供述を
しなくなったという話が出ているようであるが、どのような弁護士が
ついているのか」旨の発言があり、刑事局長から、「国選の弁護人で
ある」旨の説明があった。

(6)AIJ投資顧問(株)役員らによる年金資金運用名下の詐欺事件の
検挙について(警視庁)

刑事局長から、AIJ投資顧問(株)役員らによる年金資金運用名
下の詐欺事件の検挙について報告があった。

(7)皇太子殿下のタイ国・カンボジア国・ラオス国御訪問に伴う警衛警
備について

警備局長から、「皇太子殿下は、6月25日から7月1日までの間、
タイ国、カンボジア国及びラオス国を御訪問される予定であり、これ
に伴い、所要の警衛警備を実施する」旨の報告があった。

(8)野田内閣総理大臣の沖縄県訪問(平成24年沖縄全戦没者追悼式出
席等)に伴う警護警備について

警備局長から、「野田内閣総理大臣は、6月23日、「平成24年
沖縄全戦没者追悼式」に出席等するため、沖縄県を訪問する予定であ
り、所要の警護警備を実施する」旨の報告があった。

3 その他

(1)交通局長から、危険運転致死傷罪に関し、立法の経緯、最近の問題
点及び警察庁の対応等について報告があった。