定例委員会の開催状況


第1 日 時 平成24年11月29日(木)

午前10時00分 午前11時55分


第2 出席者 長谷川、田尾、髙木、山本、前田各委員

長官、次長、官房長、生活安全局長、刑事局長、交通局長、
警備局長、情報通信局長


第3  議事の概要

1 議題事項

(1)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を
要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内
容を了承した。

2 報告事項

(1)警察庁長官に対する異議申立てに係る決定及び開示請求に係る決定
について(行政機関情報公開法関係)

官房長から、警察庁長官に対してなされた行政機関情報公開法関係
の異議申立てに係る決定及び開示請求に係る決定について報告があっ
た。

(2)第21回全国小学生作文コンクール「わたしたちのまちのおまわり
さん」の受賞者の決定等について

生活安全局長から、「第21回全国小学生作文コンクール「わたし
たちのまちのおまわりさん」の内閣総理大臣賞等の受賞者が決定し、
12月8日、都内において表彰式が行われる」旨の報告があった。

(3)愛知県豊川市における刃物使用人質立てこもり事件の発生・検挙に
ついて(愛知県警察)

刑事局長から、11月22日に発生した愛知県豊川市における刃物
使用人質立てこもり事件に関し、事案の概要及び捜査の経過等につい
て報告があった。
 山本委員より、「大変困難な状況の中で、被害者の安全を第一とし
ながら解決したということは大変よかった。改めて関係職員に敬意を
表したいと思う。今後、同種事案が発生した場合にも、今回と同様の
対応ができるように鍛錬していただきたい」旨の発言があった。
 前田委員より、「本件は発生直後から報道され、私もテレビで観て
いたが、人質立てこもりのような事案の際は、ヘリコプターで上空か
ら無制限に撮影、報道されるのは如何なものかと思う。報道機関に対
してもっと強く協力要請してもよかったのではないかと思うが、どう
なのか」旨の発言があり、刑事局長から、「報道機関に対しては、事
件発生直後から、ヘリコプターを飛ばしての撮影や現場に近づくこと
などの自粛要請をしたところである。最終的には、人質を救出するま
では実況中継することのない旨の自粛要請を受け入れてもらったが、
インターネットの動画サイトは、その後も生中継していたという状況
があった。今後は動画サイトの対策も必要となると考えている」旨の
説明があった。
 前田委員より、「人質立てこもりや誘拐事案については、報道機関
にもう少し協力してもらう必要があるのではないかと思う」旨の発言
があり、次長から、「誘拐については報道協定制度があるが、この種
事案については実際上難しい」旨、長官から、「困難な状況下で一瞬
の隙を突いて突入して人質の救出に当たり、犯人を検挙したものであ
って、愛知県警察の活動は高く評価できる」旨の説明があった。

(4)2012年東アジア地域組織犯罪対策代表者会議・東アジア地域犯
罪組織コンタクトポイントセミナーの開催について

刑事局長から、12月4日、5日の日程で開催される2012年東
アジア地域組織犯罪対策代表者会議・東アジア地域犯罪組織コンタク
トポイントセミナーについて報告があった。

(5)「構造改革特別区域計画の認定」について

交通局長から、「東京都大田区長から、搭乗型移動支援ロボットの
公道実証実験事業特区としての構造改革特別区域計画の認定申請があ
り、内閣総理大臣からその認定をするに当たり国家公安委員会に対し
て同意を求められ、11月21日、長官の専決処理により同意した」
旨の報告があった。
 髙木委員より、「搭乗型移動支援ロボットは何のために利用される
のか」旨の発言があり、交通局長から、「外国においては、最も多く
使われている分野は警察、警備業であり、高所から見下ろせるため、
視界の確保等に有効であるということである。もう一つは、観光であ
り、歩かなくてもよいガイドツアー等で利用されており、実際、日本
では、中部国際空港において空港のビル内の観光ツアーに利用されて
いる」旨の説明があった。
 髙木委員より、「特区制度は、営業推進に協力するということなの
か」旨の発言があり、交通局長から、「中部国際空港においてそのよ
うな利用がなされていることから、今回、東京国際空港においても、
搭乗型移動支援ロボットを観光や業務の効率化のために利用していく
ことや、他にどのような利用方法があるのかといった点についても検
討するために実証実験を行いたいということである。そもそも特区制
度は、様々な規制を緩和して、地域の活性化を図り、国民経済を発展
させるという目的で実施されるものである」旨の説明があった。

(6)天皇皇后両陛下の地方事情御視察等に伴う警衛警備について

警備局長から、「天皇皇后両陛下は、12月3日から5日までの間、
地方事情御視察等のため、京都府及び岐阜県へ行幸啓になる予定であ
り、これに伴い、所要の警衛警備を実施する」旨の報告があった。

(7)「治安の回顧と展望」(平成24年版)について

警備局長から、「治安の回顧と展望」(平成24年版)について報
告があった。

3 その他

(1)交通局長から、北海道南部を中心とした暴風雪に伴う警察施設への
影響とその対応等に関し、交通安全施設の停電状況等について、情報
通信局長から、警察通信施設の停電状況及びその対応について報告が
あった。

(2)警備局長から、11月28日、新潟県佐渡市沿岸において北朝鮮か
ら漂流してきたと思われる漁船が発見された状況等について報告があ
った。