定例委員会の開催状況


第1 日 時 平成25年3月14日(木)

午前10時00分 午前10時55分


第2 出席者 古屋委員長、長谷川、髙木、山本、前田、奥野各委員

長官、次長、官房長、生活安全局長、刑事局長、交通局長、
警備局長、情報通信局長
首席監察官


第3  議事の概要

1 議題事項

(1)人事案件について

官房長から、「3月21日付けを始めとする地方警務官等181名
の人事案件について発令していただきたい」旨、「4月5日付け内閣
承認人事2名の人事案件について内閣に承認を依頼していただきたい」
旨の説明があり、原案どおり決定した。

(2)犯罪被害者等給付金の裁定(長崎県)に対する審査請求事案の審理
状況及び裁決について

官房長から、犯罪被害者等給付金の裁定に対する審査請求事案の審
理状況及び裁決について説明があり、原案どおり決定した。

(3)監察の取扱い事案について

首席監察官から、「富山県警察の警部補が知人夫婦を殺害した上、
同夫婦宅に放火したほか、親族方に侵入して現金等を窃取するなどし
た事案に関し、同県警察は、国家公安委員会の了承が得られれば、3
月25日、窃盗事案に係る取扱いが不適切であった地方警務官を本部
長訓戒の措置とする予定である」旨の説明があり、原案どおり了承し
た。

(4)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を
要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内
容を了承した。

2 報告事項

(1)国会の状況について

官房長から、最近の国会の状況について報告があった。

(2)平成25年度会計監査実施計画について

官房長から、平成25年度会計監査実施計画について報告があった。

(3)監察の取扱い事案について

首席監察官から、1(3)で説明のあった富山県警察の警部補によ
る殺人・放火等事案に関し、「富山県警察は、3月25日、監督責任
等として、当時の上司らを本部長訓戒等の措置とする予定であり、警
察庁は、同日、監督責任として、当時の同県警察本部長を警察庁長官
訓戒の措置とする予定である」旨の報告があった。

(4)平成24年中のストーカー事案及び配偶者からの暴力事案の対応状
況について

生活安全局長から、平成24年中のストーカー事案及び配偶者から
の暴力事案の対応状況、今後の対応について報告があった。

(5)平成24年中における自殺者数(確定値)について

生活安全局長から、平成24年中における自殺者数及び原因・動機
別の状況について報告があった。

(6)平成24年中の薬物・銃器情勢について

刑事局長から、平成24年中の薬物・銃器情勢について報告があっ
た。

3 その他

(1)刑事局長から、道仁会と九州誠道会に係る特定抗争指定暴力団等と
しての指定期限を3月間延長すること等について報告があった。

(2)交通局長から、法制審議会において現在検討されている自動車運転
による死傷事犯の罰則整備に係る要綱案について報告があった。
 奥野委員より、「今回、危険運転致死傷の罪の類型に、通行禁止道
路を進行した場合を追加するということであるが、これは、鹿沼市や
京都市において子供が登校途中に自動車に跳ねられるという痛ましい
事故が発生したことを念頭に置いているのか」旨の発言があり、交通
局長から、「御指摘のとおりであり、悲惨な事故が発生したことを受
けて、危険運転致死傷の罪の適用範囲を見直すという趣旨の法改正で
あると承知している」旨の説明があった。
 奥野委員より、「これに関連してお聞きするが、通学路を車両通行
禁止にするということもあり得るのか」旨の発言があり、交通局長か
ら、「昨年、国土交通省、文部科学省及び警察庁が合同で通学路の点
検作業を行い、警察が措置すべきものとして約2万箇所を抽出し、昨
年11月までにその約三分の一を措置したところである。その措置の
内容として、例えば、一方通行規制、信号機の設置等のほか、必要な
場合には通行禁止規制もあり得るところである」旨の説明があった。
 奥野委員より、「鹿沼市と京都市における事故の後、様々な議論が
なされ、集団登校はかえって大きな事故を招くおそれがあるのではな
いかといった指摘や、交通量が多い道路は通学路から外した方がよい
のではないかという指摘もあったと思われるので、そのような観点か
らの対策についても是非同時に進めてもらいたい」旨の発言があり、
交通局長から、「通学路については、地元の学校関係者、警察、道路
管理者等がそれぞれ検討を行っているが、主に学校関係者において、
現状でよいのかどうかということについての見直し等も行われている
と思うので、警察としても十分連携をとって必要な対策を進めてまい
りたい」旨の説明があった。

(3)情報通信局長から、警察庁WANシステム(P-WAN)の更新を
見据え、全庁的な検討体制を整備した以降の検討状況及び今後の検討
予定について報告があった。