定例委員会の開催状況


第1 日 時 平成25年4月4日(木)

午前10時00分 午前10時45分


第2 出席者 古屋委員長、長谷川、髙木、山本、前田、奥野各委員

長官、次長、官房長、生活安全局長、刑事局長、交通局長、
警備局長、情報通信局長


第3 議事の概要

1 議題事項

(1)「義務付け・枠付けの更なる見直し」等のための関係法律一括整備
法案について

官房長から、「義務付け・枠付けの更なる見直し」等のための関係
法律一括整備法案に関し、趣旨及び警察庁所管法律の改正概要等につ
いて説明があり、原案どおり決定した。

(2)自動車安全運転センター役員の選任(再任)の認可等について

交通局長から、「自動車安全運転センター法の規定に基づき、同セ
ンターから国家公安委員会に対して、役員の再任の認可について申請
がなされ、適正であると認められたことから、認可をいただきたい」
旨の説明があり、原案どおり決定した。
 また、交通局長から、「同センターの平成25年度予算及び事業計
画について申請がなされ、内容が適正であると認められたことから、
長官決裁の上、同予算等について認可を行った」旨の報告があった。

(3)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を
要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内
容を了承した。

2 報告事項

(1)国会の状況について

官房長から、最近の国会の状況について報告があった。

(2)ヤミ金融事犯の現状と対策について

生活安全局長から、ヤミ金融事犯の現状、最近の特徴及びこれまで
の対策について報告があった。
 委員長より、「先日、質屋の許可を受けたヤミ金融業者による事犯
についての特集が報道されており、非常に分かりやすい内容であった
が、このように、ワイドショーも含めマスコミに更に積極的に取り上
げてもらえるような働きかけが必要なのではないかと思う」旨の発言
があった。
 長谷川委員より、「質契約を仮装した事件は九州地方に多いのか」
旨の発言があり、生活安全局長から、「最近の検挙事例では、大分県
警察や鹿児島県警察によるものなどがあるが、昨年は、愛知県でも同
様の事案が見られたところである。民事訴訟を見ると九州各地で多く
提起されている。現在、金融機関の間で一定の枠組みを構築して情報
を共有するといった取組が行われているようであるほか、自動引落し
サービスの設定を行うのは業者側であることから、その厳格な審査に
ついて要請を行っているところである」旨の説明があり、前田委員よ
り、「金融機関からすれば、厳格に審査を求められても非常に難しい。
やはり、警察から積極的に悪質な業者に関するリスト等を提供しなけ
れば防げないと思う」旨の発言があり、生活安全局長から、「御指摘
のような情報提供、情報共有ということにも努めてまいりたい」旨の
説明があった。
 髙木委員より、「なぜ質屋営業法における上限金利は109.5パ
ーセントという高金利になっているのか」旨の発言があり、生活安全
局長から、「過去に貸金業法等の改正において、質屋営業法の上限金
利についても議論されたと承知しているが、やはり、質屋営業につい
ては、金銭の貸付けだけではなく、質物の保管設備を設ける必要があ
る、鑑定の技量が求められる、被害者等に無償の回復請求権が認めら
れているなど、様々なコストがかかるという前提があり、上限金利は
109.5パーセントのまま据え置かれたものと認識している」旨の
説明があった。