定例委員会の開催状況


第1 日 時 平成25年7月4日(木)

午前10時00分 午前10時45分


第2 出席者 古屋委員長、長谷川、髙木、山本、前田、奥野各委員

長官、次長、官房長、生活安全局長、刑事局長、交通局長、
警備局長、情報通信局長


第3 議事の概要

1 議題事項

(1)警備業の要件に関する規則等の一部を改正する規則案について

刑事局長から、金融商品取引法等の一部を改正する法律の施行に
伴う警備業の要件に関する規則等の一部を改正する規則案について
説明があり、原案どおり決定した。

(2)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答
を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、そ
の内容を了承した。

2 報告事項

(1)女性の視点を一層反映した警察運営の推進について

官房長から、本年5月に取りまとめられた「警察における女性の
視点を一層反映した対策の推進に関する報告書」に基づいた今後の
推進体制、推進すべき施策について報告があった。

(2)平成25年度総合セキュリティ対策会議について

生活安全局長から、「平成25年度の総合セキュリティ対策会議
のテーマを「サイバー空間の脅威に対処するための産学官連携の在
り方」に選定し、日本版NCFTAの創設に向けた検討を行う」旨
の報告があった。

(3)第23回参議院議員通常選挙の違反取締りについて

刑事局長から、第23回参議院議員通常選挙における違反取締り
に関し、これまでの検挙・警告状況について報告があった。

(4)小学生に対する刃物使用殺人未遂事件の発生・検挙について
(警視庁)

刑事局長及び生活安全局長から、6月28日、東京都練馬区内で
発生した小学生に対する刃物使用殺人未遂事件に関し、事案概要、
検挙状況及び警察の対応等について報告があった。
 髙木委員より、「今回の事件を受け、今後の警察の対応のなかで、
「子ども110番の家」との連携が示されているが、どのような仕
組み、現状になっているのか」旨の発言があり、生活安全局長から、
「子供が被害に遭い、又は遭うおそれがある場合における一時的な
保護と警察への通報をお願いしているボランティアであり、形態と
して家と車両がある。本年3月末現在、家については約189万箇
所、車両については約53万台となっている」旨の説明があった。
 委員長より、「被害が拡大する前に被疑者を検挙できたことは評
価したい。今後の対策として、先制・予防的活動の推進は極めて重
要である。場合によっては、これが行き過ぎると、何か批判される
おそれもあるかとも思うが、そのあたりはよく説明をして対応の万
全を期してもらいたいと思う」旨、前田委員より、「被害者が身を
守るといっても限界がある。多くの場合、被害が発生してしまうと
どうにもならない。もっと踏み込んで、被害者だけではなく加害者
への対策についても検討すべきではないかと思う」旨の発言があっ
た。
 奥野委員より、「今回の事件では、学校の前におられた学童誘導
員の方が被疑者に応戦して被害の拡大が抑えられたが、このような
ケースは初めてではないかと思う。学童誘導員の任用・管理は学校
や教育委員会であると思われるが、その主な目的は、児童が横断歩
道を渡る際などに交通事故に遭わないよう安全を確保することなの
か。今回のような襲撃犯から児童を守るために、不審者の通報や防
御策等の指導を受ける機会はあるのか。以前、大阪府内の小学校が
襲撃され、多くの児童が殺傷されるなどの事件が発生し、それ以降、
各学校において校舎への不審者の侵入を阻止するための安全対策等
が講じられるようになったと聞いているが、今回の事件のような学
校の門前や校外での襲撃に対する何らかの安全対策についても検討
する必要があるのではないか」旨の発言があり、生活安全局長から、
「委員御指摘の通学路における安全対策については、平成17年に
相次いで児童が下校途中に連れ去られ、被害に遭う大変痛ましい事
件が発生したことを受け、警察庁と文部科学省の間の協議により、
声かけ事案等不審者情報の迅速かつ正確な把握と共有や、学校、ボ
ランティアの方々、地域住民等との連携の強化や子供に対する被害
防止教育の推進等について連携して対策を講じていくこととし、こ
うした取組がこれまで進められているところである。今回の事件を
受けて、各都道府県警察に対し、子供の犯罪被害を防止するための
諸対策について改めて注意喚起をしたところであるが、文部科学省
においても、学校側に対して同様の連絡がなされているものと承知
しており、こうした安全対策を更に高めてまいりたいと考えている」
旨の説明があり、委員長より、「警察庁と文部科学省との連携を更
に強化していくという点では、いじめ対策についても同様であるが、
今回の事件における教訓もあると思うので、文部科学省としっかり
連携してもらいたい」旨の発言があった。

(5)道仁会会長らによるゴルフ場利用権詐欺事件の検挙について

刑事局長から、警視庁・福岡県警察・沖縄県警察において6月2
9日に検挙した道仁会会長らによるゴルフ場利用権詐欺事件の概要
等について報告があった。

(6)第20回ITS世界会議東京2013の開催等について

交通局長から、10月14日から18日までの間、都内において
開催が予定されている第20回ITS世界会議東京2013の概要
及び警察としての対応について報告があった。

(7)交通事故発生状況(速報値)について

交通局長から、6月末現在の交通事故発生状況(速報値)に関し、
6月30日現在で交通事故による死者数が昨年より7日早いペース
で2千人台となったこと、当面の死亡事故抑止対策等について報告
があった。

3 その他

(1)情報通信局長から、平成25年上半期における警察庁CSIRT
の活動状況について報告があった。