定例委員会の開催状況


第1 日 時 平成25年7月18日(木)

午前10時00分 午前11時15分


第2 出席者 髙木、山本、前田、奥野各委員

長官、次長、官房長、生活安全局長、刑事局長、交通局長、
警備局長、情報通信局長
首席監察官


第3 議事の概要

1 議題事項

(1)国家公安委員会の権限に属する事項の専決区分の整備(案)等に
ついて

官房長から、国家公安委員会の権限に属する事項の専決区分の整
備(案)等について説明があり、原案どおり決定した。
 前田委員より、「国家公安委員会の権限に属する事項の専決区分
の整備のうち、既存の専決区分については、平成22年以来の見直
しということであるが、毎年多くの法令が制定・改正されているこ
ともあり、定期的に見直すこととした方が合理的ではないか」旨の
発言があり、官房長から、「御指摘を踏まえ、今後対応したい」旨
の説明があった。

(2)「平成24年度実績評価書(案)」等について

官房長から、「平成24年度実績評価書(案)」及び「平成24
年度政策評価実施結果報告書(案)」についてそれぞれ説明があり、
原案どおり決定した。

(3)内部通報等を受け付ける外部窓口の国家公安委員会への開設等に
ついて

首席監察官から、内部通報制度の活性化を図るため、「警察庁内
部通報処理要綱」を改正することに伴い、内部通報等を受け付ける
外部窓口を国家公安委員会に開設することについて説明があった。
 前田委員より、「国家公安委員会の窓口については、国家公安委
員会委員が通報を直接受け付けることができるようにしてはどうか。
また、この仕組みがきちんと機能しているのかどうかとか、その理
由などについて確認していくことが重要である」旨の発言があった。
 奥野委員より、「例えば、親展と付記された書面による通報につ
いては、国家公安委員会委員が直接開封することとするなど、通報
者が希望する場合、委員が直接目を通すなどの工夫をすればよいと
思うし、国でこのような仕組みを設けると、都道府県警察も似たよ
うな形で実施しやすくなると思う」旨、髙木委員より、「この制度
については都道府県警察に対しても連絡することになるのか」旨の
発言があり、首席監察官から、「御指摘の点については都道府県警
察に通知することとしている。なお、都道府県警察では、内部通報
制度に基づくものとは別に、監察の窓口などに対し、匿名のものも
含めて通報が寄せられ、監察の取扱い事案の端緒となるケースも少
なくないと承知しているところである」旨の説明があった。
 山本委員より、「これまでの非違事案を見ても、内部通報制度な
ど然るべきルートに早く乗せるということが自分を守ることにもな
るということを伝えていくことが大切である」旨の発言があった。
 髙木委員より、「内部通報制度が活用されるためには、職員への
周知や趣旨の説明が重要になると思うので、いろいろ工夫してもら
いたい」旨の発言があり、首席監察官から、「この制度について事
務連絡を発出し、職員向けの掲示板等に掲出するなど、様々な手段
で周知に努めたいと考えている」旨の説明があった。
 髙木委員より、「各委員の意見に留意いただき、原案について了
承することとしてよいか」旨の発言があり、原案を了承した。

(4)風営法施行令第1条の規定によるダンス教授講習の指定について

生活安全局長から、風営法施行令第1条の規定によるダンス教授
講習の指定について説明があり、原案どおり決定した。

(5)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答
を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、そ
の内容を了承した。

2 報告事項

(1)監察の取扱い事案について

首席監察官から、「新潟県警察の巡査長が、酒気帯び運転をした
として、6月24日に通常逮捕された事案に関し、同県警察は、7
月19日、同巡査長を懲戒免職処分とする予定である」旨及び「愛
知県警察の巡査部長らが、当番勤務中に交番内で賭け麻雀をした事
案に関し、同県警察は、7月26日、同巡査部長らを停職処分等と
するとともに、監督責任として、上司らを所属長訓戒等の措置とす
る予定である」旨の報告があった。

(2)金融商品等取引名目の詐欺事件の検挙について

刑事局長から、「警視庁等26都道府県警察合同捜査本部は、平
成24年1月下旬ころから本年5月中旬ころまでの間に発生した金
融商品等取引名目の詐欺事件に関し、7月10日、被疑者34名を
逮捕した」旨の報告があった。

(3)暴対法31条の2の規定に基づく山口組組長等に対する損害賠償
請求訴訟の提起について

刑事局長から、7月16日に提起された暴対法31条の2の規定
に基づく山口組組長等に対する損害賠償請求訴訟の概要等について
報告があった。

(4)交通事故抑止に資する取締り・速度規制等の在り方に関する懇談
会について

交通局長から、交通事故抑止に資する取締り・速度規制等の在り
方に関する有識者懇談会の第1回目を8月1日に開催することなど
について報告があった。

(5)皇太子殿下の独立行政法人航海訓練所訓練船大成丸代船命名・進
水式御臨席等及び平成25年度全国高等学校総合体育大会御臨場等
に伴う警衛警備について

警備局長から、「皇太子殿下は、7月24日から26日までの間、
独立行政法人航海訓練所訓練船大成丸代船命名・進水式御臨席及び
地方事情御視察のため岡山県へ、引き続き、同日から29日までの
間、平成25年度全国高等学校総合体育大会御臨場及び地方事情御
視察のため大分県へ、それぞれ行啓になる予定であり、これに伴い、
所要の警衛警備を実施する」旨の報告があった。

(6)安倍内閣総理大臣のマレーシア、シンガポール共和国及びフィリ
ピン共和国歴訪に伴う警護警備について

警備局長から、「安倍内閣総理大臣は、7月25日から27日ま
での間、各国首脳との会談等のため、マレーシア、シンガポール共
和国及びフィリピン共和国を訪問予定であり、所要の警護警備を実
施する」旨の報告があった。