定例委員会の開催状況


第1 日 時 平成25年9月26日(木)

午前10時00分 午前10時55分


第2 出席者 古屋委員長、長谷川、髙木、山本、前田、奥野各委員

長官、官房長、生活安全局長、刑事局長、交通局長、警備
局長、情報通信局長
首席監察官


第3 議事の概要

1 議題事項

(1)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答
を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、そ
の内容を了承した。

2 報告事項

(1)トルコからの柔道講師の帰国について(第3回アフガニスタン警
察官訓練支援)

官房長から、「本年6月24日からJICA短期派遣専門家とし
てトルコに派遣され、アフガニスタン警察官訓練生に対して柔道訓
練を実施した6名の警視庁警察官は、9月20日、任務を終え帰国
した」旨の報告があった。

(2)監察の取扱い事案について

首席監察官から、「警視庁の巡査部長が、暴力団関係者に捜査情
報を漏洩したとして、7月25日に通常逮捕された事案に関し、警
視庁は、9月27日、同巡査部長を懲戒免職処分とするとともに、
監督責任として、上司らを所属長訓戒等の措置とする予定である」
旨及び「鳥取県警察の警部補が、マンションのベランダに侵入した
として、8月20日に通常逮捕された事案等に関し、同県警察は、
9月27日、同警部補を懲戒免職処分とする予定である」旨の報告
があった。

(3)平成25年上半期のサイバー犯罪の検挙状況等について

生活安全局長から、「本年上半期のサイバー犯罪の検挙件数は4,
093件であり、前年同期比で25.2%増加し、このうち、不正
アクセス禁止法違反、コンピュータ・電磁的記録対象犯罪、ネット
ワーク利用犯罪のいずれの検挙件数も前年同期に比べ増加した。ま
た、サイバー犯罪等に関する相談受理件数は39,392件で、前
年同期比で0.6%増加した」旨の報告があった。
 山本委員より、「インターネットを利用した薬物の密売事案はど
の類型になるか」旨の発言があり、生活安全局長から、「ネットワ
ーク利用犯罪の類型に計上される」旨の説明があり、山本委員より、
「かつては、インターネット上で薬物の購入者を募るような情報が
かなり流れていたものの、対策の結果、そのような事案は以前より
は少なくなってきているようであるが、薬物の密輸は最近増えてき
ているとのことであり、そうであるとすると、あまりまだ把握され
ていない販売ルートが開拓されているというおそれはないのか」旨
の発言があり、刑事局長から、「前回の会議で御報告したように、
本年上半期だけで昨年一年間の押収量をはるかに上回る500キロ
グラム以上の薬物が押収されるなど、密輸入事犯による押収量が非
常に増加している一方で、末端での売価は下落傾向にあるようであ
り、まだ相当量の薬物が末端濫用者に密売されているという実態が
あると思われる。委員御指摘のように、インターネットで買い手を
求めるという状況は、これまでの取組の結果、表見的にはほとんど
なくなってきており、検挙事例もあまり出てきてはいないが、実際
には何らかの方法によって売り手と末端濫用者との間で接点が持た
れ、薬物が渡っている状況があるのは間違いない。実際の捜査にお
いても、売人と仲介者との間で、携帯電話等によって接触が持たれ
ていたケースもみられるところであり、摘発を強化しなければなら
ないと考えている」旨の説明があり、山本委員より、「薬物を密売
しようとすると、やはり結果的には不特定多数の人にそのことを伝
えていくことになるのだと思うが、まだ掴むことができていない手
段が利用されている可能性があり、そうしたものの把握についての
工夫をしていかなければいけない状況となっているのではないかと
思う」旨の発言があり、生活安全局長から、「隠語のようなものを
使って販売するという例は以前から見られるところであり、我々の
気付いていない隠語を用いて行われているという事犯もあるかもし
れないということを念頭に置きつつ、インターネット上のパトロー
ルや違法有害情報の情報提供に関する仕組みを活用しながら、十分
注意してまいりたい」旨の説明があった。

(4)指名手配被疑者捜査強化月間の実施について

刑事局長から、指名手配被疑者捜査強化月間の実施について報告
があった。

(5)自動車安全運転センター業務方法書の一部変更の認可について

交通局長から、「自動車安全運転センター法の規定に基づき、同
センターから国家公安委員会に対し、業務方法書の一部変更につい
ての申請がなされ、適正であると認められたことから、長官決裁の
上、認可を行った」旨の報告があった。

(6)第44回全国白バイ安全運転競技大会の開催について

交通局長から、「10月12日及び13日の2日間の日程により、
茨城県ひたちなか市所在の自動車安全運転センター安全運転中央研
修所において、第44回全国白バイ安全運転競技大会を開催する」
旨の報告があった。

(7)天皇皇后両陛下の第68回国民体育大会御臨場等に伴う警衛警備
について

警備局長から、「天皇皇后両陛下は、9月28日から開催される
第68回国民体育大会への御臨場等のため、東京都内に行幸啓にな
る予定であり、これに伴い、所要の警衛警備を実施する」旨の報告
があった。
 奥野委員より、「東京での国体開催ということであり、他県で開
催される国体よりも大掛かりな警備となるのか」旨の発言があり、
警備局長から、「今回は最大6,500人の体制を予定しているが、
一般的に警衛警備に係る体制は、御日程や諸情勢などの状況によっ
て異なってくるものである。東京については、特有の警戒箇所や課
題も多く、所要の対応が必要となると考えている」旨の説明があっ
た。

3 その他

(1)警備局長から、ケニア共和国ナイロビ北部所在のウエストゲート・
ショッピングモールにおいて、現地時間9月21日に発生した襲撃
テロ事件について報告があった。