定例委員会の開催状況


第1 日 時 平成26年10月23日(木)

午前10時00分 午前11時15分


第2 出席者 長谷川、髙木、山本、前田、奥野各委員

長官、次長、官房長、生活安全局長、刑事局長、交通局長、
警備局長、情報通信局長
首席監察官


第3 議事の概要

1 議題事項

(1)国家公安委員会の権限に属する事項の専決区分の整備(案)等に
ついて

官房長から、国家公安委員会の権限に属する事項の専決区分の整
備(案)等について説明があり、原案どおり決定した。

(2)犯罪被害者等給付金の裁定(熊本県・愛知県)に対する審査請求
事案の審理状況及び裁決について

官房長から、犯罪被害者等給付金の裁定に対する審査請求事案の
審理状況及び裁決案について説明があり、原案どおり決定した。

(3)地域公共交通の活性化及び再生に関する法律に基づく共同命令の
一部改正等について

交通局長から、「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律」の
一部改正に伴う「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律に基
づく道路運送高度化実施計画、乗継円滑化実施計画及び新地域旅客
運送事業計画の認定に係る都道府県公安委員会の意見の聴取に関す
る命令」の改正案について説明があり、原案どおり決定した。また、
交通局長から、「同法の改正に伴い、所要の改正を行う『地域公共交
通の活性化及び再生の促進に関する基本方針』について、主務大臣
である国土交通大臣及び総務大臣から国家公安委員会あて協議がな
されたが、その内容は適正であると認められることから、交通局長
専決により異議のない旨回答したい」旨の報告があった。

(4)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答
を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、そ
の内容を了承した。

2 報告事項

(1)国会の状況について

官房長から、最近の国会の状況について報告があった。

(2)平成26年度全国警察柔道大会及び全国警察剣道大会の開催につ
いて

官房長から、10月21日及び22日の2日間、東京都内で開催
予定の平成26年度全国警察柔道大会及び全国警察剣道大会の概要
について報告があった。

(3)会計検査院の平成25年度決算検査報告(見込)について

官房長から、本年11月上旬頃内閣に送付される見込みの会計検
査院の平成25年度決算検査報告のうち、警察庁に関して掲記され
る予定の事項の概要及び今後の改善措置について報告があった。

(4)国家公安委員会委員のシンガポール共和国への出張結果について

官房長から、髙木国家公安委員会委員のシンガポール共和国への
出張結果について報告があった。
 髙木委員より、「視察の中でIR施設を見せていただき、カジノ導
入に向けての経過、現状等いろいろお聞きした。もし日本でこれを
やっていくとしたら、論点は非常に多岐にわたり、大変な議論をし
なければならないのではないかとの思いを強くして帰ってきたとこ
ろである」旨の発言があった。

(5)監察の取扱い事案について

首席監察官から、「群馬県警察の巡査部長が、7月14日に道路交
通法違反で通常逮捕された事案等に関し、同県警察は、10月24
日、同巡査部長を懲戒免職処分とする予定である」旨の報告があっ
た。

(6)平成26年上半期の「インターネット・ホットラインセンター」
の運用状況等について

生活安全局長から、平成26年上半期の「インターネット・ホッ
トラインセンター」の運用状況等について報告があった。

(7)ホットライン運用ガイドラインの改訂について

生活安全局長から、「警察庁が業務を委託しているインターネッ
ト・ホットラインセンターでは、同センターの『ホットライン運用
ガイドライン』を改訂し、インターネット上の危険ドラッグに関す
る広告を違法情報・有害情報として追加し、本日から運用を開始す
る」旨の報告があった。

(8)国際テロ対策に係る国際協力について

警備局長から、国際テロ対策に係る国際協力について報告があっ
た。

(9)「埼玉県川口警察署管内におけるゲリラ事件」の発生について

警備局長から、「埼玉県川口警察署管内におけるゲリラ事件」の発
生について報告があった。
 奥野委員より、「今回の事件の特異な点は、民間企業が攻撃の対象
となったこと、現に人がいる建物が狙われたということである。犯
人は人がいるのを分かっていて弾を発射したのか」旨の発言があり、
警備局長から、「犯人が現に人がいると分かっていて発射したかどう
かについては、今後の捜査で解明していくこととなる」旨の説明が
あった。
 山本委員より、「同種事案の再発防止を図ろうとしても、犯人らの
反対する事業を受注した企業がターゲットになるのであれば、警戒
しなければならない対象はかなり広範囲にまたがることになり、警
察の負担は非常に大きくなると思う。知恵を出していかなければな
らないだろう」旨の発言があった。

3 その他

(1)生活安全局長から、「ストーカー規制法改正案」及び「私事性的
画像記録の提供等による被害の防止に関する法律案(リベンジポル
ノ対策法案)」の検討状況について報告があった。

(2)刑事局長から、10月2日の定例会議で報告のあった、平成25
年1月に発生した組織的殺人未遂事件で指定暴力団五代目工藤會代
表者等を検挙した件に関し被疑者らが起訴された旨、及び福岡県警
察における工藤會対策の状況について報告があった。

(3)刑事局長から、兵庫県警察が9月24日に被疑者を逮捕した神戸
市長田区における女子児童被害に係る殺人死体遺棄事件の捜査状況
について報告があった。