定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 平成27年12月24日(木)

午前10時00分 〜 午前10時50分

 

 

第2 出席者 河野委員長、長谷川、前田、奥野、川本、北島各委員

金長官、坂口次長、栗生官房長、種谷生活安全局長、

三浦刑事局長、鈴木交通局長、沖田警備局長、川邉情報通信局長

 

 

第3 議事の概要

 

1 議題事項

(1)国家公安委員会文書決裁規則の一部を改正する規則案等について

官房長から、国家公安委員会の運営の合理化に資するため、国家公安委員会文書決裁規則を改正するとともに、国家公安委員会の権限に属する事項の専決区分の整備等を行う旨の説明があり、原案どおり決定した。

また、本決定に伴い、法律案及び政令案の閣議請議のうち国家公安委員会委員長において専決処理する事項について申し合わせた。

北島委員より、「これまでの委員会での意見を踏まえ、事務の合理化を図ったことを評価したい」旨、川本委員より、「運営を合理化したことにより、重要なことをよりしっかりと議論できるようにしていただきたい」旨の発言があった。

 

(2)犯罪被害者等給付金の裁定(埼玉県・茨城県)に対する審査請求事案の審理状況及び裁決について

官房長から、犯罪被害者等給付金の裁定に対する審査請求事案の審理状況及び裁決案について説明があり、原案どおり決定した。

 

(3)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)平成28年度警察庁予算(案)の概要について 

官房長から、平成28年度警察庁予算(案)の概要について報告があった。

 

(2)中国公安部との定期協議(第8回)及び日中韓警察局長級会議の開催結果について

官房長から、12月22日、中国・青島市で行われた中国公安部との定期協議(第8回)の結果及び同月23日、同市で開催された日中韓警察局長級会議の結果について報告があった。

北島委員より、「中国によるサイバー攻撃についても議論されたのか」旨の発言があり、長官から、「米国が指摘しているような、中国によるサイバー攻撃自体が議論されたものではない。一般論として、サイバー犯罪についての捜査共助の協力を要請した。昨年、定期協議が4年ぶりに再開され、少しずつ進展してきたところである」旨、生活安全局長から、「従来から、中国国内が関連するサイバー犯罪に対する捜査共助の協力をお願いしてきたが、今回は、個別の事件に係る捜査状況が説明されるなど、中国側も前よりは前向きに対応している」旨の説明があった。

奥野委員より、「中国公安部との定期協議は、昨年も国際合作局の副局長が対応していたか」旨の発言があり、長官から、「本定期協議は、当庁の審議官と副局長とが代表となって開催してきたものである。国際合作局長は定期協議には参加していない」旨の説明があった。

 

3 その他

(1)奥野委員より、「今週、三重県に視察に行き、伊勢志摩サミットの準備状況等の説明を受けた。会場となるホテルのすぐ近くに民家があるなど、警備対象施設と生活圏が非常に接近しており、北海道の洞爺湖サミットに比べ、難しい警備になるのではないかと感じた。また、各国首脳が中部国際空港から会場に移動する際、天候不順の場合には陸路となることや、各国首脳が伊勢神宮を訪問する予定ということもあり、大変な警備が必要であると思った。さらに、地域住民の理解と協力が成功のポイントと考え、本部長、警備部長自らがテレビに出演して広報活動を行っているということであり、今後とも、引き続き進めてほしい。残り5か月あまりだが、準備をしっかりと重ねて、万全の態勢で臨んでもらいたい」旨の発言があった。