定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 平成28年1月7日(木)

午前10時30分 〜 午前11時20分

 

 

第2 出席者 長谷川、前田、奥野、川本、北島各委員

金長官、坂口次長、栗生官房長、種谷生活安全局長、

三浦刑事局長、鈴木交通局長、沖田警備局長、川邉情報通信局長

 

 

第3 議事の概要

 

1 議題事項

(1)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)国会の状況について

官房長から、最近の国会の状況について報告があった。

 

(2)大阪府門真市における女性死体損壊・死体遺棄事件の検挙について

刑事局長から、昨年12月29日、大阪府門真市内のマンションにおいて女性の遺体の一部が発見された事件について、同日、大阪府警察が被疑者を死体損壊・死体遺棄罪で通常逮捕した旨の報告があった。

 

(3)千葉県柏市における男性殺人事件の検挙について

刑事局長から、1月4日、千葉県柏市において発生した男性殺人事件について、1月5日、千葉県警察が被疑者4名を殺人罪で通常逮捕した旨の報告があった。

 

(4)平成27年中の交通事故死者数について

交通局長から、平成27年中の交通事故死者数について報告があった。

北島委員より、「第9次交通安全基本計画における目標のうち、負傷者数については70万人以下という目標を達成しており、一定の評価をしたい。引き続き、死者数3千人以下という目標達成のため、第10次交通安全基本計画に掲げられた各種施策を更に徹底してもらいたい」旨の発言があり、交通局長から、「基本計画に基づき、各種交通事故防止対策を総合的に講じてまいるとともに、昨年の交通事故状況を詳細に分析し、効果的な対策を講じてまいりたい」旨の説明があった。

川本委員より、「報道を見ると、高齢者が事故で死亡する確率が高いことや飲酒事故は減少していることが説明されていて、交通事故の実態を正確に表しており、国民にも分かりやすくてよいと思う。しかし、都道府県別の死者数の比較は、人口比で見ないと課題の認識につながりにくい。また、高齢者10万人当たりの交通事故死亡者数は減少しているものの、その点は報道機関側に十分に伝わっていないと思われる。もう少し、実態を正確に表した分析を発表するとともに、的確な報道につながるような発表の仕方を工夫してはどうか」旨、長谷川委員より、「各都道府県警察がそれぞれの都道府県の死者数を説明するのはよいが、警察庁は全国の実態を正確に把握し、情報発信すべきところなので、都道府県別の数値をそのままで発表するのは適当ではない」旨の発言があり、交通局長から、「今回の発表は、十分な分析がなされていない段階のものであることから、後日、詳細な分析をしたものを発表する予定である」旨の説明があった。

前田委員より、「後日、詳細な分析をしても、報道機関には取り上げてもらえないのではないか。報道機関側をミスリードしないよう、十分な分析がない年始の発表はせず、詳細に分析した後に発表して、しっかりと取り上げてもらう方がよいのではないか」旨、奥野委員より、「毎年、前年の死亡者数を年始に発表するのは、報道機関側から強い要請もある。報道機関はニュース性を求め、分析途中の段階であっても、年始の紙面で前年の死亡者数を速報したいのだと思う。警察庁は、年始に速報値を発表した上で、後日、詳細な分析結果をしっかりと発表すればよいのではないか」旨、長谷川委員より、「年始に死亡者数を発表せざるを得ないのであれば、発表の仕方を工夫する必要がある」旨の発言があり、交通局長から、「報道機関との関係もあり、引き続き年始に発表していく必要はある。しかし、詳細な分析をした上で、交通事故の特徴を的確に捉え、後日、報道機関に対して、交通安全対策の在り方に問題意識を持ってもらえるように説明をしてまいりたい」旨、長官から、「発表の仕方については、工夫してまいりたい」旨の説明があった。

 

(5)北朝鮮による核実験への対応について

警備局長から、1月6日に実施された北朝鮮による核実験を受けた政府及び警察庁の対応について報告があった。

奥野委員より、「核実験の実施に関連するトラブルやデモは発生しているか。抗議行動はしばらく続くと思われるがどうか」旨の発言があり、警備局長から、「右派系団体が朝鮮総聯に抗議文を提出するなどの動きは把握しているが、特段のものは発生していない。また、過去3回の核実験の際の抗議行動は、1回目と2回目のときは1ヶ月くらい続いたが、3回目になると1週間くらいでほとんど沈静化していた。しかし、北朝鮮に対する政府の制裁がどのようなものになるかで、今後の対応は変わってくると思う」旨の説明があった。

 

 その他

(1)警備局長から、5月に開催される伊勢志摩サミットを中心とした主要警備日程について報告があった。