定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 平成30年2月15日(木)

午前10時00分 〜 午前11時25分

 

 

第2 出席者 小此木委員長、奥野、川本、北島、木村、安藤各委員

栗生長官、三浦次長、松本官房長、山下生活安全局長、樹下刑事局長、桝田交通局長、村田警備局長、村田情報通信局長

 

 

第3  議事の概要

 

1 議題事項

(1)人事案件について

官房長から、3月8日付けを始めとする地方警務官114名の人事案件について説明があり、原案どおり決定した。

 

(2)民法の一部を改正する法律による警察庁所管法律の改正等について

    官房長から、成年年齢の引下げ等を内容とする民法の一部を改正する法律案の附則により改正する警察庁所管法律の改正内容等について説明があり、原案どおり決定した。

安藤委員より、「改正内容は適切だと思う。二十歳未満の者の喫煙や飲酒をこれまでどおり禁止することも適切である。また、少年法については、どのようになる見通しか」旨の発言があり、生活安全局長から「現在、法制審議会で議論されており、まだ見通しは立っていない」旨の説明があった。

 

(3)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。

 

2 報告事項

(1)国会の状況について

官房長から、最近の国会の状況について報告があった。

 

(2)平成29年における被疑者取調べ適正化のための監督に関する規則の施行状況について

官房長から、平成29年における被疑者取調べ適正化のための監督に関する規則の施行状況について報告があった。

奥野委員より、「昨年と比べてかなり改善された。一般的には、被疑者側からは苦情を申し出にくいと思われるので、監督対象行為が無いかどうか、警察側が確認、巡察等を確実に実施していただきたい」旨の発言があった。

川本委員より、「監督対象行為の件数が減少しているのは、努力の結果だと思う。深夜の取調べ等システムで管理できるものは、それを一層強化してもらいたい」旨の発言があった。

北島委員より、「20件にまで減少したことを評価したい。苦情が端緒となる事案が1件のみということからも、全体としては概ね適正に運用されていると思う」旨の発言があった。

安藤委員より、「苦情を端緒として監督対象行為が判明した場合、どのような事後措置を講じるのか。申出人には連絡しているのか」旨の発言があり、長官から、「調査の結果、監督対象行為と認められた場合には、取調べ監督部門から捜査部門に通知され、捜査部門で再発防止措置が講じられる。申出人には、規則等に従って通知される」旨の説明があり、安藤委員より、「組織全体で丁寧に対応されていると思うので、今後も更に徹底していただきたい」旨の発言があった。

 

(3)台湾における地震被害に対する専門家チームの派遣結果について

官房長から、現地時間2月6日深夜に台湾で発生した地震被害に対する専門家チームの派遣結果について報告があった。

北島委員より、「東日本大震災の時に支援をいただいた台湾に対し、今度は日本が支援できたことは、とても良かった」旨の発言があった。

 

(4)平成29年における交通死亡事故の特徴等について

交通局長から、平成29年における交通死亡事故の特徴等について報告があった。

木村委員より、「高齢運転者対策については、例えば2025年に向けて、数値目標的なものを立てて取り組んではどうか。各都道府県で、道路交通事情等に応じた目標も立てられるのではないか。簡単ではないが検討してみてほしい。自転車関連事故防止については、交通安全教室の具体的なやり方をよく考える必要がある」旨の発言があり、交通局長から、「高齢運転者対策については、運転免許証の自主返納促進に向けた取組や、運転能力の衰えを補完するシステムの開発、普及に向けた協力を進めていくことが大事である。また、自転車関連事故の防止については、学校の自転車安全教室で覚えたルールを、忘れずに守ってもらうということが重要な課題であると考えている」旨の説明があった。

川本委員より、「他の先進諸国と比べて、交通弱者の事故が多いことから、「歩行者を守る」という運転者の意識を大きく高めていただきたい。高齢者の歩行中のルール違反に対しても、警察が注意することを徹底していただきたい。いわゆるママチャリに乗る場合にも、ヘルメット着用を普及させてはどうか」旨の発言があり、交通局長から、「交通弱者を守るという意識は、しっかりと植えつけていく必要がある。いわゆるママチャリ等を含む自転車乗用中のヘルメット着用についても、幼児や児童のヘルメット着用と合わせて進めるなど課題の1つとして取り組んでまいりたい」旨の説明があった。

安藤委員より、「自転車安全利用五則の周知徹底を図るべきではないか。特に、ヘルメットの着用については、高齢者にも周知すべきである」旨の発言があった。

北島委員より、「交通弱者、とりわけ自転車について大きく取り上げて、各種対策を提示した点は非常に良いと思う」旨の発言があった。

奥野委員より、「高齢者講習等で運転能力をチェックしているというが、どこまで運転能力の低下が分かるのか。また、自分の運転能力を知りたいときにはどこに行けばよいのか」旨の発言があり、交通局長から、「自動車教習所の中には、運転免許保有者の再教育に取り組んでいるところもある」旨の説明があり、奥野委員より、「運転能力について、技術の進展に伴い、より簡易な方法で分かるようなものを開発できるのではないかと思う」旨の発言があり、交通局長から、「いろいろなメーカーとも相談してまいりたい」旨の説明があった。

 

3 その他

川本委員より、「先日の「命の大切さを学ぶ教室全国作文コンクール」では、受賞者10名中、男子は1名のみだった。男子も含め、中高生に広く関心を持ってもらえるよう、本教室を進めていただきたい」旨の発言があった。