定例委員会の開催状況

 

 

第1 日 時 平成30年5月10日(木)

午前10時00分 〜 午前11時20分 

 

 

第2 出席者 小此木委員長、北島、木村、安藤、小田各委員

栗生長官、三浦次長、松本官房長、山下生活安全局長、樹下刑事局長、桝田交通局長、村田警備局長、村田情報通信局長

白川外事情報部長

 

 

第3  議事の概要

 

1 議題事項

(1)「犯罪捜査規範の一部を改正する規則案」について

刑事局長から、被疑者国選弁護制度の拡大及び合意制度の導入を内容とする刑事訴訟法等の一部を改正する法律の一部施行を踏まえた「犯罪捜査規範の一部を改正する規則案」について説明があり、原案どおり決定した

安藤委員より、「合意制度については、警察官が関係する場面もあるので、適切な運用がなされるよう、教養をしっかりと行っていただきたい」旨の発言があり、刑事局長から、「警察送致事件等における検察官と警察との事前協議等もあるので、しっかりと教養を行ってまいりたい」旨の説明があった。

委員長より、「警察と被疑者側とで協議等を行うことはあるのか」旨の発言があり、刑事局長から、「基本的には検察官と被疑者側とで行うが、検察官の判断により、被疑者に対する供述の求め等を警察が行う場合もある」旨の説明があった。

小田委員より、「被疑者側から合意に向けた協議を申し出ることはできるのか」旨の発言があり、刑事局長から、「検察官に申し出ることもあるものと考えられる」旨の説明があった。

 

(2)国家公安委員会への意見・要望文書等の措置について

国家公安委員会宛ての電子メール、書簡等について閲覧し、回答を要するか否かの判断を行った。回答を要するものについては、その内容を了承した。

 

2 報告事項

(1)国会の状況について

官房長から、最近の国会の状況について報告があった。

 

(2)G7安全担当大臣会合の開催結果について

    官房長から、4月23日から24日までの間、カナダ・トロントにおいて開催されたG7安全担当大臣会合の開催結果について報告があった。

委員長より、「会合では、2019年、2020年の大きな行事に向けて、テロリスト情報の提供等に関する協力を呼び掛けた」旨の発言があった。

北島委員より、「昨年のイタリアでの会合で、インターネット上のテロ対策での民間事業者の協力の在り方が提起されたが、その後の進展はあったのか」旨の発言があり、外事情報部長から、「今回の会合では、事業者側から、自主的な取組について説明があり、取組が相当進展しているとの認識が披露された。今後、一層協力が深まっていくのではないかと思う」旨の説明があった。

 

(3)監察の取扱い事案について

官房長から、千葉県警察の巡査長による児童買春等事案に関し、同県警察は、同巡査長を5月11日に免職処分とする予定である旨の報告があった。

 

(4)警視庁・東日本災害警備訓練施設の運用について

警備局長から、東京都立川市に整備した警視庁・東日本災害警備訓練施設について報告があった。

木村委員より、「ある地方の医科大学に設置された訓練施設では、警察、消防も連携した実戦的な訓練が行われている。全国各地で、消防、大学等と連携して訓練を行うべきである。また、連携を進めていく中で、訓練施設の整備も進んでいくのではないか。全国でどのような施設があるか、調べてみてはどうか」旨の発言があり、長官から、「近畿管区警察局の訓練施設では、消防等他の行政機関も訓練をしている」旨の説明があった。

安藤委員より、「施設の設計では、専門家の知見は取り入れたのか」旨の発言があり、警備局長から、「大学の工学部教授や災害医療の専門医に監修してもらった」旨の説明があり、安藤委員より、「建物内部の訓練状況が外部から視認できるなど、指導する側のレベルの向上にも繋がって、非常に有意義な施設だと思う」旨の発言があった。

 

3 その他

(1)刑事局長から、4月8日に松山刑務所大井造船所作業場から受刑者が逃走した事案に関し、広島県警察が4月30日に広島市内において同受刑者を逃走罪で通常逮捕した旨の報告があった。

 

(2)刑事局長から、5月7日に新潟市で発生した小学生女児被害に係る殺人・死体遺棄事件について報告があった。